個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】ゲスの極み乙女。/ユレルカレル

投稿日:2017年12月28日 更新日:

2014年メジャーデビューの後、2015年に紅白歌合戦へ出演と、国民的なバンドへ成長していた矢先、例の不倫事件で世間のイメージが急降下してしまったバンド、『ゲスの極み乙女。』。

以降、あまり良くないイメージを払拭しきれないところはありますが、おしゃれなサウンドに乗せたラップとキャッチーなサビを持つ、当バンドの楽曲の魅力は色褪せません。

いつかもう一度、年末の晴れ舞台へ立つことはできるのか…!?

今回は、『ユレルカレル』の個別楽曲レビューです。

※『ゲスの極み乙女。』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゲスの極み乙女。

vintage-look

『ユレルカレル』の全体概要

基本情報

アーティストゲスの極み乙女。
曲名ユレルカレル
演奏時間4:39
作詞川谷絵音
作曲川谷絵音
編曲?

演奏時間は5分にも届かない程度ですが、ミニアルバム『みんなノーマル』収録曲の中では最も演奏時間の長い1曲。

『ユレルカレル』収録アルバム

アルバム名トラック#
みんなノーマル6

『ゲスの極み乙女。』メジャー1stミニアルバム(インディーズも含めると3rdミニアルバム)『みんなノーマル』の6曲目に収録。

本作『ユレルカレル』が『みんなノーマル』の最終トラックになります。

※『ユレルカレル』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

本作『ユレルカレル』が収録されているアルバム『みんなノーマル』は、アルバム名から察することができるように、周囲に対して“おまえら普通だな”というニュアンスの、ケンカ腰な曲が多く収録されています。

そんな中、本作『ユレルカレル』は割と内省的な曲になっており、アルバムの最終トラックにて少しばかり牙の抜けたセンチメンタルな『ゲスの極み乙女。』を感じることができます。

曲調の方もセンチメンタルな雰囲気を醸し出すピアノのイントロから始まり、ドぎつい電子音もありません。サビはわかりやすくリズム隊が動き回りますが、センチメンタルな雰囲気を壊すことない程度のバランス。

“アルバム中の他の楽曲でちょっと周囲をディスりすぎたかな”という思いもこめて、こういった内省的な楽曲を最終トラックに配置しているんですかね。そうだとしたら、なかなかおもしろいバランス感覚です。

アルバム名の『みんなノーマル』の”みんな”というワードには実は自分自身も含まれており、結局自分も所詮はノーマル群の一員でした、なんてオチを演出しているのかもしれません。

…考えすぎですか 笑。

しかし、『ユレルカレル』のボーカルパートは半分以上が”語り”になっている感じですね。ラップと言えばそう分類することもできるかもしれませんが、私の感覚では、これはもう語りです 笑。

Amazonで試聴できます。

『ユレルカレル』収録アルバムレビューリンク

※『ゲスの極み乙女。』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゲスの極み乙女。

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】B’z/Easy Come, Easy Go!

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。 『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティ …

【個別楽曲レビュー】GLAY/グロリアス

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類される …

【個別楽曲レビュー】ポケットビスケッツ/Rapturous Blue

テレビのバラエティー番組から生まれた音楽ユニット『ポケットビスケッツ』。 メンバーはウッチャンナンチャンの内村光良、千秋、キャイーンのウド鈴木の3人構成。『ポケットビスケッツ』はかなり昔に活動休止して …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/アバンギャルドで行こうよ

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。 一度 …

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/I’ll get over you

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダ …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。