2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
メンバーの中ではボーカルの『やくしまるえつこ』がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。
今回は、『シフォン主義』の2曲目『LOVEずっきゅん』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『LOVEずっきゅん』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | LOVEずっきゅん |
演奏時間 | 3:19 |
作詞 | 真部脩一 |
作曲 | 真部脩一 |
編曲 | ? |
『相対性理論』との出会いはこの曲でした。
そして、この曲の魅力に取りつかれ、まんまとアルバム『シフォン主義』のCDを買ってしまった一人です。
『LOVEずっきゅん』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
シフォン主義 | 2 |
『シフォン主義』の2曲目に収録されています。
※『LOVEずっきゅん』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
メイド喫茶でメイドさんがオムレツに唱える呪文みたいな曲名、”どうせ萌え萌えなアニソン風な曲なんでしょ?”と思いながら聴いてみると…
…なんじゃこりゃ!!
アニソンといって思い浮かべるステレオタイプ的なハイテンション★イントロが来るかと思いきや、妙にまったりしたオープニング…。
そして、ダッダッダッダッダッダッダッダッと楽器を縦に合わせて本格的なイントロに入っていきますが…すみません、初めて聴いたときはダセェって思いました…。特にギターのフレーズ。2000年代後半にもなって、このメロディーはないだろうと…。
アニソンっぽい曲名とは程遠いインロトだなぁなんて思って聴いていると、歌が始まって再度裏切られました。
やっぱりアニソンっぽいボーカルじゃないか…と。
ただ、こういったアニソンっぽい歌声をダサい(失礼)バンドサウンドに載せるのは、非常に新鮮に感じました。思えば、ボーカル『やくしまるえつこ』の媚びてない歌い方も新しかったかもしれません。
それから、歌詞は電波ソング(死語?)っぽいわりに、言葉とメロディーのノリがきれいで、一聴目からセンスを感じました。これは新しいなと。
そしてサビですね。説明不要です。曲名通りです。
LOVEずっきゅんです 笑。
その後、結局『LOVEずっきゅん』の虜になってしまいまして、ヘビロテしまくりでした 笑。そして、何度も聴いていると、当初ダサいと思っていたイントロのギターも”アリだな”と思えるようになってしまっているんですよね。
むしろ、”おしゃれな曲”とまで今は思えます。
本作『LOVEずっきゅん』、多分、2000年代後半当時の時世を観察し、計算しつくされた曲なんだと思います。
曲名も、ダサいイントロも、不思議な歌詞も、サビのインパクトも。
あの頃、”多くの人が求めているけど無かった曲”として『LOVEずっきゅん』は浸透していったんじゃないでしょうか。2000年代後半に一世を風靡した”涼宮ハルヒ”とか”らきすた”のような奇抜な電波ソングも悪くないけど、そろそろ飽きて、ちょっと味を変えたいなと思ってた人たちに。
すみません、偉そうな考察を書きましたが盛大な見当違いかもしれません。
…でも、いましたよね?『LOVEずっきゅん』中毒者。
Amazonで試聴できます。
『LOVEずっきゅん』収録アルバムレビューリンク
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