J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
当時のエイベックスはポスト小室哲哉として五十嵐充に期待していた部分があったと思います(おそらく)。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Season』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『Season』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | Season |
演奏時間 | 5:52 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
2ndシングル『Future World』のカップリング曲。
アルバム『everlasting』収録曲の中では最も演奏時間の長い楽曲になります。
『Season』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
everlasting | 4 |
1stアルバム『everlasting』の4曲目に”Album Version”で収録。
※『Season』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作の曲名は『Season』と、単数形になっています。J-POPの楽曲は、複数形の”s”を末尾につけて、”Seasons”とする方が多い印象がありますので、この単数形パターンはなかなか珍しいように思います。
意味合いとしては、単数形の”Season”は“季節”、複数形の”Seasons”は“四季”といったところでしょうか。後者は”春夏秋冬”と言ってもいいかもしれません。つまり、一つの季節に限定せず、四季をテーマにするときは”Seasons”という複数形の曲名をつけるのが相応しいわけですね。
一方、限定したとある一つの季節をテーマにするのなら、わざわざ単数形の”Season”を使わず、春なら”Spring”だとか夏なら”Summer”だとか、その季節をずばり指し示す言葉を使えばいいはずです。
ですので、単数形の”Season”より複数形の”Seasons”という曲名をJ-POPで見かけるというのは、まぁ、そうだろうなと思うわけです。
では、なぜ本作『Season』はずばりの季節を曲名に当てなかったのか。それは単純に“ずばりの季節”に該当する言葉が存在しなかったのでしょう。
サビに出てくるように本作は「夏の終わり」を歌っている歌です。そんな楽曲に”Summer”や”Autumn”というタイトルを付けるのは、ふさわしくないですからね。とある季節を意味する程度の『Season』という言葉がが丁度良かったのでしょう。
ところで、上の方で偉そうに”J-POPには複数形のSeasonsの方が曲名に使われている”とか言っていますが、歌詞検索サイトで調べてみると実は単数形の”Season”を使用している楽曲の方が多かったりします 笑。
印象ってけっこう当てにならないものですね 笑。
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『Season』収録アルバムレビューリンク
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