2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
シングルのリリースはあったものの、2018年7月現在、未だに復活後のオリジナルアルバムが発表されていません(*)。過去の名盤たちを超える作品を作るために時間をかけているものと信じて待っていたいですね。
(*)追記:『9999』が2019/4/17に発売されました!
今回は、アルバム『PUNCH DRUNKARD』の9曲目、『SEA』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『SEA』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | SEA |
演奏時間 | 1:08 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | 吉井和哉 |
演奏時間1分程度の朗読作品。
作詞作曲だけでなく、編曲も吉井和哉名義になっています。
『SEA』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PUNCH DRUNKARD | 9 |
オリジナルアルバム『PUNCH DRUNKARD』の9曲目に収録。
※『SEA』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
まさかの朗読作品『SEA』。
歌ものバンドのアルバムで、途中にインスト楽曲を挟んだりすることはありますが、まさかの朗読作品とは…!
いや、2015年の紅白に出場した『ゲスの極み乙女。』だって朗読するような楽曲はありますからね。1998年の作品である本作『SEA』はかなり時代を先取った楽曲だったと考えることもできるかもしれませんよ。
…とはいえ、『ゲスの極み乙女。』の方はさすがにバンドサウンドに乗せて朗読するという作りになっています。『ゲスの極み乙女。』は川谷絵音のワンマンバンドなのかもしれませんが、作品にはどのメンバーも登場するような工夫がなされていると思います。
一方で本作『SEA』、これはもう、完全に吉井和哉一人の作品です。吉井和哉の朗読の後ろでバンドが演奏しているわけでなく、波の音や銃声が聞こえているだけですから…。これを『THE YELLOW MONKEY』としてリリースするアルバムに収録することに対して、他のメンバーはどう思ったのか、気になるところです 笑。
ただ、本作『SEA』がアルバムの中で全く機能していないというわけではありません。
アルバム『PUNCH DRUNKARD』の#9 『SEA』の次曲にあたる#10 『BURN』、その『BURN』への繋ぎは本当にみごとです。『SEA』の静寂から一転し、『BURN』のダイナミックなバンドサウンドが展開される様は聴き惚れるほどかっこいいです!
そしてなんと、トリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』でも本作『SEA』のカバーが収録されています。
しかも朗読は俳優の山田孝之。この人、相当イエモン好きですよね、きっと。
それからこちらのトリビュートアルバムでも、やはり『SEA』の後は『BURN』が収録されています(『BURN』の方は『椿屋四重奏』によるカバー)。
『SEA』→『BURN』の流れの美しさはアルバムが変わっても健在です!
『SEA』収録アルバムレビューリンク
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