2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
後世に与えた音楽的影響度もさることながら、ファンのことを“SLAVE”と呼称し、”バンドとファンが作り上げる閉鎖的空間”というヴィジュアル系独特の文化を創り出したのも『LUNA SEA』が先駆けだったのではないでしょうか。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『SLAVE』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『SLAVE』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | SLAVE |
演奏時間 | 3:34 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
2ndシングル『IN MY DREAM (WITH SHIVER)』のカップリング曲。
『SLAVE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SINGLES (Disc 2) | 2 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 2) | 2 |
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レビュー
『LUNA SEA』のファンの呼称であり、ファンクラブの名前でもある『SLAVE』という単語。日本語で言えば”奴隷”という意味です。
本作の曲名がその『SLAVE』なのですが、上述のような背景がありますので、『LUNA SEA』(およびファン)にとって『SLAVE』という言葉は本来の意味以上に特別なワードと言えます。
そんな本作『SLAVE』ですが、ひっそりと2ndシングルのカップリング曲として世に出ているのです。
こういうの、渋くていいですよね。
“特別な意味を持っている楽曲なんです”ということを前面に押し出し、シングルの表題曲(A面)にして本作『SLAVE』をプロモーションしたりなんてこともできたのでしょうけど、『LUNA SEA』はそんな野暮なことはしないのです。
“気付いた人だけ分かればいいよ”というスタンスで、しれっと目立たないところに収録したのでしょう。
いやぁ~かっこいいです!ロックです!
ロックと言えば、本作『SLAVE』の楽曲自体もスピード感のある仕上がりになっています。
1stシングル『BELIEVE』~8thシングル『IN SILENCE』までのカップリング曲を収録した『SINGLES』Disc2に収められているのですが、このディスクにはスピード感のある楽曲は本作のみですので、余計にこの楽曲の疾走感が心地よく感じられますね。
本作『SLAVE』、スピード感というのもキーワードの一つなのでしょうが、この楽曲のかっこいいところは、何と言っても絶妙なタイミングで縦を合わせてくるバンドサウンドではないでしょうか。
特に、Bメロの中盤、各楽器とも縦を揃えて半音を上下させる箇所が地味ながらもツボです。「黒焦げの日に」と歌うところですね。強引に文字で表すなら「黒焦げ↘の↗日に」って感じです。
う~ん…伝わりますかね 笑。
“こいつ何のこと言ってんの?”と思った方は、是非とも本作『SLAVE』を聴いてみてください!そうすればきっと…伝わるはず 笑。
Amazonで試聴できます。
『SLAVE』収録アルバムレビューリンク
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