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【個別楽曲レビュー】ZONE/H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜

投稿日:2018年9月18日 更新日:

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。

途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。

今回は、『ZONE』の楽曲、『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』のレビューです。

※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE

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『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』の全体概要

基本情報

アーティストZONE
曲名H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜
演奏時間4:23
作詞町田紀彦
作曲町田紀彦
編曲ha-j

10thシングル。

『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』収録アルバム

アルバム名トラック#
N12
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1)11

3rdオリジナルアルバム『N』の12曲目に収録。

※『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

疾走感のあるバンドサウンドが気持ちいい楽曲、『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』。

バンドルからガールズバンドとなってしばらく経った『ZONE』ですが、バンドらしい楽曲って実は少なかったんです。でも、本作『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』はちゃんとバンドらしい楽曲!ギターとベースとドラムが楽曲の骨と肉を作っています。

『ZONE』に対して世間はこういうの求めてたんじゃないかな…と思うのですが、売上枚数的にはあまり奮わなかったようです。残念。。。

バンドサウンドとして特別目新しい部分は無いのですが、『ZONE』のこれまでの楽曲と比べるとベースの音量が大きくなっているように感じます。サビに入る前にベースがグイグイと楽曲の盛りあがりを引っ張ったりしていて、なんだかこれだけでしっかりしたロックバンドっぽい 笑。

あとはボーカルの当て方が面白いですね。

本作『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』では二人がサビのメインボーカルを取っているのですが(おそらく、MIYUとTAKAYO)、2番のサビだけ残りの二人(多分MAIKOとMIZUHO)がボーカルを取っているんですよね。

“全員がボーカルを取れる”という『ZONE』の武器を活かし、地味ながらも楽曲に変化を付けているのが聴いていて飽きさせません。

上述の通り、売上枚数はイマイチの結果に終わってしまった作品ですが、”こういう『ZONE』を聴きたかった!”を満たしてくれる1曲だと思います。

Amazonで試聴できます。

『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』収録アルバムレビューリンク

※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。