“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』のレビューです。
※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE
目次
『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜 |
演奏時間 | 4:23 |
作詞 | 町田紀彦 |
作曲 | 町田紀彦 |
編曲 | ha-j |
10thシングル。
『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
N | 12 |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 11 |
3rdオリジナルアルバム『N』の12曲目に収録。
※『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
疾走感のあるバンドサウンドが気持ちいい楽曲、『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』。
バンドルからガールズバンドとなってしばらく経った『ZONE』ですが、バンドらしい楽曲って実は少なかったんです。でも、本作『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』はちゃんとバンドらしい楽曲!ギターとベースとドラムが楽曲の骨と肉を作っています。
『ZONE』に対して世間はこういうの求めてたんじゃないかな…と思うのですが、売上枚数的にはあまり奮わなかったようです。残念。。。
バンドサウンドとして特別目新しい部分は無いのですが、『ZONE』のこれまでの楽曲と比べるとベースの音量が大きくなっているように感じます。サビに入る前にベースがグイグイと楽曲の盛りあがりを引っ張ったりしていて、なんだかこれだけでしっかりしたロックバンドっぽい 笑。
あとはボーカルの当て方が面白いですね。
本作『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』では二人がサビのメインボーカルを取っているのですが(おそらく、MIYUとTAKAYO)、2番のサビだけ残りの二人(多分MAIKOとMIZUHO)がボーカルを取っているんですよね。
“全員がボーカルを取れる”という『ZONE』の武器を活かし、地味ながらも楽曲に変化を付けているのが聴いていて飽きさせません。
上述の通り、売上枚数はイマイチの結果に終わってしまった作品ですが、”こういう『ZONE』を聴きたかった!”を満たしてくれる1曲だと思います。
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『H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜』収録アルバムレビューリンク
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