日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成とその後の新たな飛躍を天国のHIDEも喜んで見守ってくれていると信じています。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『ALIVE』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『ALIVE』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | ALIVE |
演奏時間 | 8:24 |
作詞 | YOSHIKI |
作曲 | YOSHIKI |
編曲 | X |
本作『ALIVE』がアルバム『Vanishing Vision』収録曲の中で最も演奏時間の長い作品です。
『ALIVE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Vanishing Vision | 7 |
BALLAD COLLECTION | 5 |
インディーズアルバム『Vanishing Vision』の7曲目に収録。
※『ALIVE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ENDLESS RAIN』や『Forever Love』を始めとする『X JAPAN』お得意パターンの長尺バラード。インディーズアルバム『Vanishing Vision』時点でも既に完成された長尺バラードが存在しています。
それが本作『ALIVE』。
歌われている内容は”ボロボロに追い詰められながらも、まだ生きている”というところでしょうか。
曲の最後にタイトルの『ALIVE(生きている)』という単語が使われたフレーズが出てくるのですが、このフレーズは”生きていてよかった”という感じではなく、“残念ながらまだ生きている”という意味合いで歌われているように思います。
『ALIVE』という一見ポジティブな曲名をさずかった楽曲でありながら、実は“生”に対して希望を見いだせない暗い世界を歌っていると、私は解釈しました。
同アルバム『Vanishing Vision』収録曲の中に、”生死”という観点で本作『ALIVE』とは曲名が対称的な『I’LL K■LL YOU』という楽曲があります。
“死”をド直球に意識した曲名のこちらは、ノリノリでちょっと楽しそうなくらいの楽曲である一方、”生”という曲名を冠した本作『ALIVE』は上述の通りの暗さっぷり。
こういった”生死”に対する音楽的な表現の違いも、Xの楽曲のおもしろいところかもしれませんね。
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『ALIVE』収録アルバムレビューリンク
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