キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『親知らず』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『親知らず』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 親知らず |
演奏時間 | 4:53 |
作詞 | 高橋久美子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
1stフルオリジナルアルバム『耳鳴り』の1曲目、『東京ハチミツオーケストラ』の続編という位置づけ。
『親知らず』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
生命力 | 1 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 10 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 12 |
2ndフルオリジナルアルバム『生命力』1曲目に収録。
※『親知らず』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『親知らず』が生えてきた若者が、これをきっかけに自分の家族のことを思い出す、そんな1曲。
耳を引く音楽的な仕掛けはなく、素直な楽曲構成になっています。
サビのメロディーも『チャットモンチー』にしては起伏が少ない作り。橋本絵莉子のハイトーンボイスも控えめです。覚えやすいキャッチーなキーワードが乗っているわけでもありません。
…つまり、地味な曲…というイメージ。。。
“家族”というテーマを”親知らず”に絡めて展開する内容も、特に斬新というわけでなく、普通の域を出ない範囲かなと…。言葉選びも平凡というか…。
決して悪い曲ではないんですが、『チャットモンチー』に求めているものはこれじゃないんだよなぁ、もっと知らない世界を見せてほしいなぁ、というのが全体的な感想です、すみません。
ただ、最後のサビ前、「この幸せが…」というフレーズは悔しいけどグッときました。
子供の目線で親を見て、さらにその目線で自分を見つめる。そうすることで気づける、とてもシンプルな真実が語られています。
ここは文句なしで素敵です。
Amazonで試聴できます。
『親知らず』収録アルバムレビューリンク
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