J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
これが日本人の心に響かないわけがない!
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Dear My Friend』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『Dear My Friend』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | Dear My Friend |
演奏時間 | 3:49 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
3rdシングル。2000年に『Every Little Thing』を脱退した五十嵐充が作詞・作曲・編曲を担当。
本作『Dear My Friend』でELTは初のオリコンシングルチャートTOP10に入ることができました。
『Dear My Friend』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
everlasting | 8 |
Every Best Single +3 | 3 |
Every Best Single 〜COMPLETE〜 (Disc 1) | 3 |
Every Best Single 2 〜MORE COMPLETE〜 (Disc 1) | 3 |
オリジナルアルバム『everlasting』の8曲目に”Album Mix”収録。
※『Dear My Friend』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
曲名の『Dear My Friend』、直訳すれば、”親愛なる友達へ”といったところでしょうか。
曲名だけ聞けば、友人に宛てたよくある感謝ソングを連想しそうです。”友達でいてくれてありがと~これからもよろしく~”的な。
しかし、本作『Dear My Friend』、なんと女性から男性へ贈る、ごめんなさいソングになっています。
つまり、”あなたとは恋人になれません。これからも友達でいましょう”と。そんな意味を込めて『Dear My Friend』。いやはや、残酷ですね…。
こんな残酷なメッセージを込めた楽曲ですが、曲調は初期ELTらしく、軽快でポップ。深刻さの欠片もありません。
これがまた”あっさりなごめんね”感を演出しており、お断りされた側としては、”もっと悩んでくれよ”とでも言いたくなる、新鮮な切なさがあります。
結局のところ、本作『Dear My Friend』は”罪悪感なく相手を振る“という、珍しい切り口の楽曲なんです。
そしてこの楽曲、五十嵐充の才能と持田香織の歌声が化学反応したELT屈指の名曲です。
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『Dear My Friend』収録アルバムレビューリンク
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