J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
そんなELTの全盛期を支えた五十嵐充は2000年に脱退。それ以降、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一郎の二人による男女ユニット形式になり、現在に至ります。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Hometown』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『Hometown』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | Hometown |
演奏時間 | 4:32 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
『Hometown』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Time to Destination | 7 |
2ndアルバム『Time to Destination』の7曲目に収録。
※『Hometown』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『Hometown』…本作の曲名に使われている単語ですが、非常にノスタルジックな響きを持つ言葉ですよね。こういった感情は音楽のテーマにしやすいのか、”Hometown(故郷)”と”ノスタルジー”を歌った楽曲はたくさんあります。
さて、本作『Hometown』も曲名通り”故郷”のことを歌った楽曲ではあるのですが、”ノスタルジー”を誘うタイプの内容にはなっていません。これから故郷を旅立つ、そんなシーンを歌った楽曲で、むしろ未来を見据えた内容になっています。『Hometown』という言葉から連想する一般的な楽曲のイメージとはちょっと異なりますが、『Hometown』という曲名となんら矛盾する内容ではありません。
本作『Hometown』で歌われている故郷を旅立つタイミングは”高校卒業”くらいでしょうかね。”高校”という言葉は出てきませんが、「私服に着がえて」とか「グラウンド後にして」等といった表現から連想されるのは、やはり”高校”が妥当かと。
“高校”と言えば、本作『Hometown』が収録されているアルバム『Time to Destination』の#5 『モノクローム』が思い浮かびますね。こちらではずばり「High School Days」というフレーズが出てきています。
学生バンドでもないのに、1枚のアルバムに”高校”を連想させる楽曲が2曲もあるというのは、なんとも珍しい気もします。
“時間”に着目した『Time to Destination』というアルバム故に、人生の中の”学生時代”に言及せずにはいられなかった…といったところでしょうか。
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『Hometown』収録アルバムレビューリンク
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