J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
初期ELTサウンドを支えた五十嵐充は2000年にELTを脱退。その後、『day after tomorrow』のプロデューサーとして再び活躍を始めます。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『JIRENMA』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『JIRENMA』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | JIRENMA |
演奏時間 | 4:26 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | 伊藤一朗 |
編曲 | 伊藤一朗 & 桑島幻矢 |
両A面となった17thシングルの片方。もう片方は『fragile』。
“いっくん”こと伊藤一朗が作曲した作品としては初めてのシングルA面曲。
劇場版頭文字D Third Stageのエンディングテーマです。
『JIRENMA』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
4 FORCE | 2 |
Every Best Single 〜COMPLETE〜 (Disc 2) | 8 |
Every Best Single 2 〜MORE COMPLETE〜 (Disc 2) | 8 |
4thアルバム『4 FORCE』の2曲目に”Album Mix”で収録。
両A面のはずですがシングルコレクションの一つ『Every Best Single 2』には未収録。もちろん、片割れの『fragile』は『Every Best Single 2』に収録されています。
※『JIRENMA』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『JIRENMA』、歌詞に出てくる通り「ジレンマ」のことを歌っているものと思われます。二つの選択肢の間で板挟みになり、どちらを選ぼうか決めかねている状態のことですね。ちなみに、選択肢が三つある場合は”トリレンマ”と呼ぶそうです。
カタカナで「ジレンマ」と表記する通り、もとは外来語。しかしながら、そのスペルは”JIRENMA”ではなく“DILEMMA”が正式です。発音も本家は”ディレンマ”という感じ。
つまり、本作の『JIRENMA』という曲名はELT側の創作によるものと考えられるわけですね。まぁ、創作というより日本語発音の「ジレンマ」をそのままローマ字表記しただけというのが正確かもしれませんが。
ただ、なぜ正式な”DILEMMA”ではなく、わざわざローマ字表記で”JIRENMA”と名付けたのかは不明です。タイアップ先の頭文字Dと何か関係があるとかですかね?わかんないですけど。
本作の『JIRENMA』、楽曲の方はELTらしいノリのいい良質なJ-POPとなっております。
人生を左右するほどの名曲というわけではありませんが、久しぶりに聴いてみるとけっこういい曲だなと思える、まさにポップス中のポップスです。
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『JIRENMA』収録アルバムレビューリンク
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