J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
初期ELTサウンドを支えた五十嵐充は2000年にELTを脱退。その後、『day after tomorrow』のプロデューサーとして再び活躍を始めます。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『No limit』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『No limit』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | No limit |
演奏時間 | 4:19 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | D・A・I |
編曲 | 村田昭 |
アルバム『4 FORCE』収録曲の中で桑島幻矢が編曲に携わっていない唯一の楽曲。
作曲を担当したD・A・Iは『浜崎あゆみ』のミリオンシングル(『SEASONS』や『Boys & Girls』等)の作曲も手掛けていたヒットメーカーです。
『No limit』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
4 FORCE | 9 |
4thアルバム『4 FORCE』の9曲目に収録。
※『No limit』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『No limit』について、まず気になるのはサビのメロディーです。
とにかく、『Belinda Carlisle』の『Heaven Is A Place On Earth』そっくり。
『Heaven Is A Place On Earth』は80年代アメリカの楽曲です。けっこう古い楽曲ですが、ものすごく有名な曲なので誰しも一度は聴いたことがあるでしょう。
この『Heaven Is A Place On Earth』の一番印象的なメロディー(「Ooh, baby do you…」のところ)と『No limit』のサビが本当にそっくりなのです。『No limit』を聴いていると、サビに差し掛かるところでどうしても『Heaven Is A Place On Earth』が頭をちらついてしまいます 笑。
サビのメロディーは上述の通りなわけですが、アレンジまではさすがに似ていません 笑。
メロディーの印象深さに引きずられますが、むしろ本作『No limit』の魅力は浮遊感のあるアレンジの方だと思います。
フワッとしたシンセ音とはっきり輪郭を刻むリズム隊がこの浮遊感を生み出しているのでしょう。歌詞に出てくる「天使」とか「羽」というワードとも見事にシンクロしています。
本作『No limit』、ELTにしては珍しい種類の曲調ですが、個人的にはアルバム『4 FORCE』の中で1位、2位を争うほどのお気に入りです。
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『No limit』収録アルバムレビューリンク
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