J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
初期ELTサウンドを支えた五十嵐充は2000年にELTを脱退。その後、『day after tomorrow』のプロデューサーとして再び活躍を始めます。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『One』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『One』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | One |
演奏時間 | 5:01 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | D・A・I |
編曲 | 桑島幻矢 |
作曲を担当したD・A・Iは『浜崎あゆみ』のミリオンシングル(『SEASONS』や『Boys & Girls』等)の作曲も手掛けていたヒットメーカーです。
『One』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
4 FORCE | 11 |
Every Ballad Songs | 10 |
4thアルバム『4 FORCE』の11曲目に収録。
本作『One』がアルバム『4 FORCE』の最終トラックになります。
※『One』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『4 FORCE』のラストを飾るのが本作『One』。非常に抽象的な曲名と救いのない物悲しい雰囲気が印象的な1曲です。
ここまでネガティブなELTは珍しいのではないでしょうか。希望がないわけではありませんが、絶望の方が多めな世界観です。感覚的には、希望:絶望=1:9くらいの感じ。
まぁ、私はそんな本作『One』が大好きですが 笑。
一つ前の収録曲『force of heart』が明るく前向きな楽曲でしたので、余計に本作『One』の物悲しさが際立ちますね。
この物悲しい本作『One』でアルバム『4 FORCE』が締めくくられますので、アルバム『4 FORCE』自体の印象も、この楽曲のイメージに引きずられているところがあります。
改めて振り返ってみると、アルバム『4 FORCE』には明るい楽曲も半分くらいは収録されているんですけどね。#2 『JIRENMA』とか#6 『sweetaholic girl』とか、他にもいろいろと。
それら明るい楽曲たちの印象を塗り替えるほど、本作『One』が救いのない物悲しさを残してアルバムの幕を下ろすのです。
未試聴の方は、ぜひアルバム『4 FORCE』を通して聴いてみてください。最後に本作『One』が残す後味を知れば、きっと上述の内容に共感していただけると思います。
Amazonで試聴できます。
『One』収録アルバムレビューリンク
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing