J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
これが日本人の心に響かないわけがない!
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Over and Over』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『Over and Over』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | Over and Over |
演奏時間 | 4:44 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
11thシングル。2000年に『Every Little Thing』を脱退した五十嵐充が作詞・作曲・編曲を担当。
『Over and Over』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Every Best Single +3 | 12 |
Every Ballad Songs | 1 |
Every Best Single 〜COMPLETE〜 (Disc 1) | 12 |
Every Best Single 2 〜MORE COMPLETE〜 (Disc 1) | 12 |
オリジナルアルバム未収録。全てベストアルバムでの収録です。
※『Over and Over』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ミリオンヒットを記録した『Time goes by』以来のバラードシングル作品、『Over and Over』。
ELTの代表作『Time goes by』、『fragile』がどちらもバラードなこともあり、本作『Over and Over』はこれら2作品の影に隠れがちな印象があるのが正直なところ。
曲名の『Over and Over』という熟語には”何度も何度も”という意味があります。曲の内容に照らし合わせると、”何度も何度も出会いと別れを繰り返しながら、いつかは最後の人に出会えるだろう”というテーマを反映させた曲名かと思われます。
正直、ありふれたテーマで目新しさは感じられませんが、楽曲の構成はなかなか面白いです。
なんと、2番のサビと最後のサビの間に、CメロとDメロの2つのセクションがあります。「悲しみの数だけ~」で始まるところと、「恋に落ちると~」で始まるところですね。
最後のサビの前、もしくはギターソロの前にCメロを入れるパターンは多々ありますが、2種類の新しいセクションを楽曲の後半で新しく登場させるのはなかなか珍しいケースです。
特に、Dメロの方は楽曲の雰囲気がガラッと変わって緊張感のあるセクションになっています。ここは本作『Over and Over』の聴きどころの一つと言えるでしょう。
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『Over and Over』収録アルバムレビューリンク
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