2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。
女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。
丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET CROW』の魅力です。
今回は、アルバム『first kaleidscope ~君の家に着くまでずっと走ってゆく~』の3曲目、『Sky』のレビューです。
※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW
『Sky』の全体概要
基本情報
アーティスト | GARNET CROW |
曲名 | Sky |
演奏時間 | 4:26 |
作詞 | AZUKI七 |
作曲 | 中村由利 |
編曲 | 古井弘人 |
『GARNET CROW』のメンバーで作詞・作曲・編曲を行っています。
『Sky』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
first kaleidscope ~君の家に着くまでずっと走ってゆく~ | 3 |
インディーズミニアルバム『first kaleidscope ~君の家に着くまでずっと走ってゆく~』に収録されています。
“new arrange track”という形で4thアルバムとベストアルバムにも収録されていますが、かなりアレンジが変わっているのでここでは別曲扱いにしています。
※『Sky』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
マジカルバナナってご存知でしょうか?
90年代バラエティ番組の1コーナーにあった、リズムに乗って行う連想ゲームです。「バナナといったら黄色♪」→「黄色といったらタンポポ♪」とリズムに乗って連想を回していく感じです。
このゲームで「空といったら?」というお題が回ってきたらどうでしょう。おそらく「青い♪」という答えが連想されるのではないでしょうか。それくらい”空”という単語は”青”と強く結びついています。
さて、『GARNET CROW』の本作『Sky』という楽曲、曲名から連想される”青”をイントロ一発目の音で裏切ってくれます。全然青くない!
重いストリングスの音が“曇った灰色の空”か”真っ暗な夜空”を想像させます。
でも、間違ってないんです。”曇った灰色の空”も”真っ暗な夜空”も『Sky』ですから。こんなふうに聴き手の先入観をいとも簡単に壊してくるところが素敵です。
この重たい雰囲気で曲が進んでいきますが、最後にもうひと仕掛けあります。
サビの最後のワンフレーズです。
最後の最後に空に光が射します。…これが気持ちいい!
『GARNET CROW』、やってくれます。
個人的には本作『Sky』がインディーズミニアルバム『first kaleidscope ~君の家に着くまでずっと走ってゆく~』の中で一番好きな楽曲ですね。
この空模様は『GARNET CROW』じゃないと描けないでしょう!
『Sky』収録アルバムレビューリンク
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