90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
耳馴染みの良いポップなメロディーと奇を衒わない素直な言葉で、J-POPの王道ともいえる音楽を世に繰り出し、人々を魅了してきました。
一方、類まれなる商業的な成功を収めたがために成功者ゆえの苦悩を歌った楽曲も存在します。こういった、少し影のある姿を時折見せてくれるのも、『GLAY』の魅力の一つですよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲『3年後』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『3年後』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 3年後 |
演奏時間 | 7:33 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
アルバム『pure soul』収録曲の中で最も演奏時間が長い楽曲。なんと7分30秒を超えます。
『3年後』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
pure soul | 10 |
オリジナルアルバム『pure soul』の10曲目に収録。
※『3年後』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
濃厚なスローバラード『3年後』。
有名な『HOWEVER』や『ずっと2人で…』とはまた異なる種類の少々重めなバラードになっており、『GLAY』のちょっとアンダーグラウンドな一面を垣間見ることができます。
スローテンポな上にボーカルのメロディーラインが低めなせいでしょうか、雰囲気がなかなかに重々しいんですよね。鬱屈感があると言いますか。いずれにせよ、『GLAY』にしては珍しい聴き心地です。
そう、『GLAY』にしては珍しい聴き心地ゆえに、ちょっと取っつきにくい作品かもしれません。シングルの『誘惑』や『SOUL LOVE』目当てにアルバム『pure soul』を手に取った方なら特に。
ただ、アルバムを何度も聴いて慣れてくると、こういう曲が良く聴こえてきたりもするんですよね。いわゆるスルメ曲というやつです。
本作『3年後』で言えば、”よく聴いてみると、後半の盛り上がり方がけっこう気持ちいいじゃん!”という感想を私は持ちました。
ところで本作『3年後』、イントロが『Mr. Children』の『シーラカンス』にそっくりということで有名です。アルバム『深海』の#2ですね。
聴き比べてみればわかると思いますが、確かにそっくりです。
よく調べてみれば世の中に似ているフレーズはたくさんあるものですが、『3年後』と『シーラカンス』について言えば、該当のギターフレーズが神秘的で印象的だからこそ、余計に似ているように聴こえるような気はします。
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『3年後』収録アルバムレビューリンク
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