90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲、『BE WITH YOU』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『BE WITH YOU』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | BE WITH YOU |
演奏時間 | 5:12 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
15thシングル。
『GLAY』全盛期の1998年にリリースされたシングルで、当然のようにミリオンヒットを記録。
『BE WITH YOU』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HEAVY GAUGE | 8 |
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 2) | 8 |
-Ballad Best Singles- WHITE ROAD | 11 |
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 2) | 5 |
REVIEW II -BEST OF GLAY- (TAKURO盤) | 10 |
オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の8曲目にアルバムバージョンとして収録。
『DRIVE-GLAY complete BEST』収録のものはコーラスのアレンジがシングルバージョンと少しだけ異なっています。
※『BE WITH YOU』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
イントロなしでTERUの独唱サビから始まるオープニングが印象的な楽曲『BE WITH YOU』。
イントロなしのサビ始まりというのは『GLAY』にしては珍しく、シングル作品としては本作『BE WITH YOU』が初めての試みだったはずです。
そもそも、イントロなしで歌から入るという形式だけを取ってみても、シングルで言えばYOSHIKIプロデュースのデビュー作品『RAIN』以来。
ミリオンヒットを記録したという意味では派手な経歴を持つ楽曲ですが、アレンジはけっこう素朴。バンド外の楽器がそれほど目立って使われていないという意味での”素朴”です。
内容としてはいわゆるラブソングに当たると思いますが、本作『BE WITH YOU』と同じくミリオンヒットを記録したラブソングである『HOWEVER』のような派手さ(バンド外楽器の目立ちっぷりという意味)はありません。
そんな素朴なアレンジのせいか、『HOWEVER』に比べるとより等身大なラブソングに聴こえるんですよね。もちろんいい意味で。
カラオケで『HOWEVER』を選択するのはちょっと気合が必要ですが、『BE WITH YOU』はもう少し気楽に歌えそうというか。
たとえ話ですが、『HOWEVER』がスーツに身を包んだ優秀なエリートお兄さんだとすると、『BE WITH YOU』はいつも私服なもっと話しかけやすくて気さくなお兄さん。でも、その気さくなお兄さんも、よくよく話を聞いてみると、とんでもなく頭のいい人だった。
本作『BE WITH YOU』、そんな感じの”気楽さ”と”スペックの高さ”を両立させた楽曲という印象です。
『BE WITH YOU』収録アルバムレビューリンク
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