90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類されることが多いバンドですが、音楽性は完全にJ-POPのそれ。
メンバー間の仲の良さがにじみ出る優しい楽曲に心癒された方も多いのではないでしょうか。
今回は、『GLAY』の楽曲、『軌跡の果て』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『軌跡の果て』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 軌跡の果て |
演奏時間 | 5:31 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
『軌跡の果て』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BEAT out! | 10 |
REVIEW-BEST OF GLAY | 12 |
MUSIC LIFE (BALLADE BEST☆MEMORIES) | 4 |
オリジナルアルバム『BEAT out!』の10曲目に収録。
そして、非シングル曲ながらも売れに売れた『GLAY』のベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』に収録曲の一つとして選出されています。
※『軌跡の果て』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
商業的大成功を収めたバンド『GLAY』。そのためか、成功者ゆえの苦悩を歌った楽曲というのがいくつかあります。
これ、私が個人的に好きなテーマです。成功したバンドにしか見えない景色、一見華々しく見えるけれども、そうではない部分を『GLAY』だからこその説得力で表現してくれるのが最高なんです。
本作『軌跡の果て』は、その”成功者ゆえの苦悩ソング”の第一弾とも言える立ち位置を占める楽曲です。夢を叶えるために犠牲になった人たち、そして、犠牲にするという決断を下した自分への思いが歌われています。
その思いを反映してか、『GLAY』初のベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』の最終トラックに収録されています。しかし、このベストアルバム発売後、『GLAY』はさらに巨大なバンドへとなっていき、成功者としての新たな苦悩を抱えることになるのは、ちょっと皮肉な出来事とも思えますね。
ところで、本作『軌跡の果て』、『GLAY』の楽曲にしては珍しく、間奏に金管楽器が使われています。フレーズといい音といい、この部分を聴くと『サザンオールスターズ』っぽいなと思ってしまいます。
別にサザンが嫌いってわけじゃないんですけど、なんだか『GLAY』の曲中でサザンの香りを感じるっていうのが変で、そこだけちょっと気になってしまいます 笑。
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