個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/軌跡の果て

投稿日:2017年12月21日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類されることが多いバンドですが、音楽性は完全にJ-POPのそれ。

メンバー間の仲の良さがにじみ出る優しい楽曲に心癒された方も多いのではないでしょうか。

今回は、『GLAY』の楽曲、『軌跡の果て』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

sand

『軌跡の果て』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名軌跡の果て
演奏時間5:31
作詞TAKURO
作曲TAKURO
編曲GLAY& 佐久間正英

『軌跡の果て』収録アルバム

アルバム名トラック#
BEAT out!10
REVIEW-BEST OF GLAY12
MUSIC LIFE (BALLADE BEST☆MEMORIES)4

オリジナルアルバム『BEAT out!』の10曲目に収録。

そして、非シングル曲ながらも売れに売れた『GLAY』のベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』に収録曲の一つとして選出されています。

※『軌跡の果て』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

商業的大成功を収めたバンド『GLAY』。そのためか、成功者ゆえの苦悩を歌った楽曲というのがいくつかあります。

これ、私が個人的に好きなテーマです。成功したバンドにしか見えない景色、一見華々しく見えるけれども、そうではない部分を『GLAY』だからこその説得力で表現してくれるのが最高なんです。

本作『軌跡の果て』は、その”成功者ゆえの苦悩ソング”の第一弾とも言える立ち位置を占める楽曲です。夢を叶えるために犠牲になった人たち、そして、犠牲にするという決断を下した自分への思いが歌われています。

その思いを反映してか、『GLAY』初のベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』の最終トラックに収録されています。しかし、このベストアルバム発売後、『GLAY』はさらに巨大なバンドへとなっていき、成功者としての新たな苦悩を抱えることになるのは、ちょっと皮肉な出来事とも思えますね。

ところで、本作『軌跡の果て』、『GLAY』の楽曲にしては珍しく、間奏に金管楽器が使われています。フレーズといい音といい、この部分を聴くと『サザンオールスターズ』っぽいなと思ってしまいます。

別にサザンが嫌いってわけじゃないんですけど、なんだか『GLAY』の曲中でサザンの香りを感じるっていうのが変で、そこだけちょっと気になってしまいます 笑。

Amazonで試聴できます。

『軌跡の果て』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

-個別楽曲レビュー
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/球根

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! シングルのリリースはあったものの、2018年7月現在、未だに復活後のオリジナルアルバムが発表されていません(*)。過去の名盤た …

【個別楽曲レビュー】相対性理論/四角革命

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出し …

【個別楽曲レビュー】ZONE/一雫

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。 途中で本当に楽器を …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Cradle

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】黒夢/feminism

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。