90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲、『LEVEL DEVIL』のレビューです。
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『LEVEL DEVIL』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | LEVEL DEVIL |
演奏時間 | 5:05 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
『LEVEL DEVIL』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HEAVY GAUGE | 7 |
オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の7曲目に収録。
※『LEVEL DEVIL』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『LEVEL DEVIL』を語る上でどうしても外せないのは、やはり冒頭約1分30秒のオープニングでしょう。
…これは…なんなんですかね 笑。
あの『GLAY』の楽曲とは思えないほど非常にエキセントリックで実験的なサウンド。見たものは呪われてしまう、秘境の地の儀式で流れるBGMのような、ある種の恐怖を感じるサウンドです。
そんな音楽に乗せてバキバキに加工された女性の声が聴こえてくるのですが、それが歌っているのか話しているのかすらわかりませんし、いったい何語を口にしているのかもわかりません。
いやいや、普通に怖いです 笑。
そんな変化球に富んだ約1分30秒のオープニングの後、何事もなかったかのように始まる『GLAY』らしいロック楽曲。
さすがに約1分30秒も尺を取ったあのオープニングは何かの伏線なのだろうかと思いきや、なんの回収もないまま普通に終わってしまいます…。
いや、もしかしたら私が気づいていないだけで、前半と後半に何らかの関係性があるのかもしれません…。そうでなければ、前半の1分半と後半の3分半は完全に別の曲と言っていいです 笑。
普通なら前半部分はインスト1作品として切り出すはず、というレベルで別の曲。
ということで本作『LEVEL DEVIL』、数ある『GLAY』の楽曲の中でも相当変態な部類に入る作品です。
おそらく、難しいことは深く考えずに聴くのが正解なのでしょう。後半は普通にノリのいいロックですしね。
『LEVEL DEVIL』収録アルバムレビューリンク
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