90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
同郷の友人で組んだバンドが天下を取るという、少年漫画もびっくりの熱いストーリーも『GLAY』の魅力の一つです。青春をバンドにささげたロックキッズなら誰もが夢みる妄想を現実のものにしてしまったバンドと言えるでしょう。
もちろん、その成功の裏には我々の理解を超えた数々の苦悩があったのでしょうが…。
今回は、『GLAY』の楽曲、『Life 〜遠い空の下で〜』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『Life 〜遠い空の下で〜』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | Life 〜遠い空の下で〜 |
演奏時間 | 6:53 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY & 土屋昌巳 |
2ndシングル『真夏の扉』のカップリング曲。
編曲には『真夏の扉』と同じく土屋昌巳が携わっています。
『Life 〜遠い空の下で〜』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SPEED POP | 10 |
rare collectives vol.1 (Disc-1) | 1 |
REVIEW II -BEST OF GLAY- (TERU盤) | 4 |
オリジナルアルバム『SPEED POP』の10曲目に収録。
※『Life 〜遠い空の下で〜』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『GLAY』には珍しく、キャッチーなメロディーの洪水というよりはバンドサウンドの織りなす雰囲気で聴かせる1曲『Life 〜遠い空の下で〜』。演奏時間も7分弱とけっこう長め。
そんな性格の作品ですので、ヒットソングから『GLAY』に入った方にはちょっと取っつきづらい楽曲かもしれません。
事実、私も本作『Life 〜遠い空の下で〜』に対する第一印象は“地味で退屈”でした。演奏時間も長いし、サビの盛り上がりもちょっとイマイチだな~って。
ただ、何度か耳にしていくとだんだん好きになってくる魅力があるのも確かなんですよね。本作『Life 〜遠い空の下で〜』独特の空虚な寂しさのようなものがなかなかクセになってきます。かつては”盛り上がりのない”と思っていたサビも、今では“落ち着きのあるサビ”なんてポジティブに捉えるようになっています 笑。
とは言え、やはり地味なことには変わりない本作『Life 〜遠い空の下で〜』。
あまり注目されることもなく歴史に埋もれていくかと思っていたのですが、2020年、まさかの『REVIEW II -BEST OF GLAY-』に収録が決定。
収録を逃した有名楽曲も数多くある中、ここに来て本作『Life 〜遠い空の下で〜』がベストアルバムに採用されるとは…!
正直かなり意外でしたが、この楽曲が20年以上の時を超えて再評価されたような気がして、なんだか嬉しかったです 笑。
『Life 〜遠い空の下で〜』収録アルバムレビューリンク
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