90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
ヒットソングだけを取り出してみれば、確かに耳馴染みの良い王道J-POPな楽曲で溢れていますが、ひとたび『GLAY』の世界へ足を踏み入れると、そこには成功者ゆえの苦悩に満ちた孤独の世界を垣間見ることができます。
そこは我々凡人にとっては到底辿り着ける境地ではありませんが、その途方に暮れるほどの景色を、TAKUROの紡ぐ言葉とメロディーによって私たちもほんの少しだけ追体験できるような気がします。
今回は、『GLAY』の楽曲、『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』のレビューです。
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目次
『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜 |
演奏時間 | 2:57 |
作詞 | – |
作曲 | TAKURO |
編曲 | HISASHI |
HISASHIによる編曲のインスト楽曲。
『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ONE LOVE | 18 |
オリジナルアルバム『ONE LOVE』の18曲目に収録。
本作『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』がアルバム『ONE LOVE』の最終トラックになります。
※『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
収録曲数18曲を誇るボリューム満点なアルバム『ONE LOVE』の最後を飾るのが、アルバムと同名のタイトルを授かった本作『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』。
同アルバム#1 『ALL STANDARD IS YOU』をベースにしたインスト楽曲です。機械的なリズムの上に美しいピアノが流れる点など、アレンジ面はそれぞれ共通しています。
アルバムの1曲目の楽曲を元にした作品を最終トラックに充て、さらに曲名に”reprise”が付いているあたり、『The Beatles』のアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を彷彿とさせますね。
『GLAY』のリーダーであるTAKUROが大の『The Beatles』ファンらしいので、『ONE LOVE』のこの構成は、おそらく『Sgt. Pepper’s …』を意識したものでしょう。
まぁ、『Sgt. Pepper’s …』は”reprise”の方もインストではなく歌入りの楽曲ですし、さらにその後ボーナストラック的にもう1曲入っていますが(しかも、このボーナストラックがあの怪物的名曲『A Day in the Life』という鬼構成)。
『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』収録アルバムレビューリンク
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