2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
流行りに左右されない、媚びないロックサウンドが大好きです!!
復活してからも、変わらずにギラギラした妖しいロックを奏でていってほしいです。
一見ふざけているようで、でも実は芯を捉えた歌詞も魅力の一つですね。下手にかっこつけてない言葉だからこそ、胸にとっても響きます。
今回は、『イエモン-FAN’S BEST SELECTION-』の4曲目、『プライマル。』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『プライマル。』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | プライマル。 |
演奏時間 | 4:18 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
24thシングル。2004年解散前のラストシングルです。
このシングルが発売されたのは2001年だったのですが、もしかしたら『THE YELLOW MONKEY』のメンバーは当時既にバンド終焉の空気を感じており、“これで終わりっ!”という意味を込めて、曲名に句点(。)を入れてたのかもしれません。
なお、2016年の復活でシングル『砂の塔』が発売されたので、現在はラストシングルではありません。
『プライマル。』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
GOLDEN YEARS Singles 1996-2001 | 13 |
イエモン-FAN’S BEST SELECTION- | 4 |
THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST | 4 |
『プライマル。』発売後、オリジナルアルバムを出さずに一度解散してしまいましたので、『プライマル。』が収録されたオリジナルアルバムはありません。ベスト盤のみの収録になります。
※『プライマル。』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
軽快なテンポのイントロで始まる『プライマル。』。
当時のラストシングルらしく、テーマは“卒業”でしょうか。
本作『プライマル。』、メロディーに乗せて淡々と炸裂する吉井和哉節がクセになります!
1フレーズだけ見るとふざけているような言葉選びに思えるのに、トータルで見ると、なんだか切ない。一つ一つのピース同士はキレイにハマっていないのに、引きで見ると完成しているジグソーパズルような、そんな印象です。
このバランス感覚が芸術的だなって思います。
ポップミュージックの歌詞って、全体の意味の整合性を取ろうとしすぎるとしつこくなって聴きづらいものになりますし、逆に言葉のおもしろさを重視しすぎると、全体が支離滅裂になって何がテーマなのかわからなくなってしまいがちです。
その点、『プライマル。』はどちらもが上手くハイブリッドされた1曲で、ポップミュージックの歌詞の一つのお手本のような気がします。
サビでちょくちょく入る「ブラ~」は『The Beatles』の『Ob-La-Di, Ob-La-Da』のオマージュでしょうか。
この遊び心も素敵です。
『プライマル。』収録アルバムレビューリンク
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