2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
シングルのリリースはあったものの、2018年7月現在、未だに復活後のオリジナルアルバムが発表されていません(*)。過去の名盤たちを超える作品を作るために時間をかけているものと信じて待っていたいですね。
(*)追記:『9999』が2019/4/17に発売されました!
今回は、アルバム『PUNCH DRUNKARD』の6曲目、『クズ社会の赤いバラ』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『クズ社会の赤いバラ』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | クズ社会の赤いバラ |
演奏時間 | 4:32 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 & 菊地英昭 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
ボーカルの吉井和哉とギターの菊地英昭による共作。
『クズ社会の赤いバラ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PUNCH DRUNKARD | 6 |
オリジナルアルバム『PUNCH DRUNKARD』の6曲目に収録。
※『クズ社会の赤いバラ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
スローテンポでヘビーなロックナンバー『クズ社会の赤いバラ』。
曲調的には同じくアルバム『PUNCH DRUNKARD』に収録されている#3 『間違いねえな』と似たような聴き心地といったところでしょうか。
サビがどこかわかりづらいというのも共通点でしょうかね。実際、本作『クズ社会の赤いバラ』のサビがどこなのか、イマイチわかっていないです 笑。「あなたが…」のところがサビですよね、きっと。
しかし、「クズ社会」という表現を使うなんて、かなりバッサリと世間を切り捨てている印象です。イエモンが社会に対して物申すような楽曲を放つこと自体が珍しい印象ですが、まさか「クズ社会」と来るとは。
ただ、具体的に何がどう「クズ社会」なのかは触れられていません。
例えばイエモンの有名な作品である『JAM』では強烈なほど具体的な皮肉を綴っていましたが、本作『クズ社会の赤いバラ』はそういうタイプの楽曲ではないようです。
「クズ社会」とはいったい何なのか?ということよりも、「クズ社会」というワードの響きを楽しむのが本作の聴き方なのかもしれません。
あと、どうでもいいことで恐縮なんですが、私、「クズ」という言葉が好きなんです 笑。
太宰治の斜陽という作品の中で主人公のかず子が”不良”という言葉に魅せられていく様子があるのですが、まさにそれに近い感じで、私は「クズ」という言葉に魅力を感じてしまいます。
“自称クズ”っていう人の方が本質的に優しいような気がする…そんなアラサーの夏でした…。
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『クズ社会の赤いバラ』収録アルバムレビューリンク
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