個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/砂の塔

投稿日:2019年6月8日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。

離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。

今回は、アルバム『9999』の8曲目、『砂の塔』レビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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『砂の塔』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名砂の塔
演奏時間4:43
作詞吉井和哉
作曲吉井和哉
編曲THE YELLOW MONKEY & 船山基紀

復活後第一弾シングルの表題曲。

『砂の塔』収録アルバム

アルバム名トラック#
99998

オリジナルアルバム『9999』の8曲目に収録。

※『砂の塔』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

バンドサウンドに加え、ピアノやストリングスなどの楽器で華やかに彩られた作品、『砂の塔』。イエモン復活後第一弾シングルであり、ドラマの主題歌にもなったので、かなり気合が入っていたのでしょう。

ストリングスと言えば、初期イエモンの楽曲って、けっこうストリングスが使用されていた印象があります。2ndシングルの『アバンギャルドで行こうよ』とか、3rdシングルの『悲しきASIAN BOY』とか。

そういう考えると、復活後第一弾シングルの本作『砂の塔』におけるストリングス使用は、ある意味原点回帰的と言えるかもしれません。

当時と比べると、ずいぶんクールなストリングスの音色とフレーズですが 笑。

さて、本作『砂の塔』、私は2番Bメロ後の間奏がとてもかっこよくて気に入っています。

ボーカルの「パーティ始めよう」の掛け声の後、一気に楽器隊が演奏をやめてベースソロに切り替わる瞬間がまず最高。そこにピアノが加わり、徐々にドラムのリズムが鮮明に。緊張感が高まったところでギターがギュイーン!これは痺れます!

ピアノやストリングスが取り入れられているとはいえ、本作『砂の塔』は曲調はスローなバラードではありませんし、あくまで中心はバンドサウンドです。この2番Bメロ後の間奏に、本作『砂の塔』が持つ“華やかさ”“ロックの武骨さ”が見事に調和して同居しているように感じるんですよね。

アルバム『9999』収録曲はシンプルなバンドサウンドの楽曲が多いこともあり、本作『砂の塔』のような色彩豊かな楽曲がより一層映えます。

ぜひ、アルバム『9999』の流れの中で本作『砂の塔』のかっこよさを感じてみてください。

『砂の塔』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。