2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。
離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。
今回は、アルバム『9999』の8曲目、『砂の塔』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『砂の塔』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 砂の塔 |
演奏時間 | 4:43 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY & 船山基紀 |
復活後第一弾シングルの表題曲。
『砂の塔』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
9999 | 8 |
オリジナルアルバム『9999』の8曲目に収録。
※『砂の塔』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
バンドサウンドに加え、ピアノやストリングスなどの楽器で華やかに彩られた作品、『砂の塔』。イエモン復活後第一弾シングルであり、ドラマの主題歌にもなったので、かなり気合が入っていたのでしょう。
ストリングスと言えば、初期イエモンの楽曲って、けっこうストリングスが使用されていた印象があります。2ndシングルの『アバンギャルドで行こうよ』とか、3rdシングルの『悲しきASIAN BOY』とか。
そういう考えると、復活後第一弾シングルの本作『砂の塔』におけるストリングス使用は、ある意味原点回帰的と言えるかもしれません。
当時と比べると、ずいぶんクールなストリングスの音色とフレーズですが 笑。
さて、本作『砂の塔』、私は2番Bメロ後の間奏がとてもかっこよくて気に入っています。
ボーカルの「パーティ始めよう」の掛け声の後、一気に楽器隊が演奏をやめてベースソロに切り替わる瞬間がまず最高。そこにピアノが加わり、徐々にドラムのリズムが鮮明に。緊張感が高まったところでギターがギュイーン!これは痺れます!
ピアノやストリングスが取り入れられているとはいえ、本作『砂の塔』は曲調はスローなバラードではありませんし、あくまで中心はバンドサウンドです。この2番Bメロ後の間奏に、本作『砂の塔』が持つ“華やかさ”と“ロックの武骨さ”が見事に調和して同居しているように感じるんですよね。
アルバム『9999』収録曲はシンプルなバンドサウンドの楽曲が多いこともあり、本作『砂の塔』のような色彩豊かな楽曲がより一層映えます。
ぜひ、アルバム『9999』の流れの中で本作『砂の塔』のかっこよさを感じてみてください。
『砂の塔』収録アルバムレビューリンク
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY