個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/天道虫

投稿日:2019年6月2日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。

離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。

今回は、アルバム『9999』の2曲目、『天道虫』レビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

ladybug

『天道虫』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名天道虫
演奏時間3:46
作詞吉井和哉
作曲吉井和哉
編曲THE YELLOW MONKEY

2018年にリリースされた配信シングル。

『天道虫』収録アルバム

アルバム名トラック#
99992

オリジナルアルバム『9999』の2曲目に収録。

※『天道虫』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

福本伸行原作の漫画”天 天和通りの快男児”のドラマ主題歌になった本作『天道虫』。

“天 天和通りの快男児”を読んだことがある方ならわかりますが、本作『天道虫』はこの内容をしっかりと踏襲した歌詞になっています。特に麻雀がわかる方ならニヤニヤが止まらないでしょう 笑。

ちなみに、私は原作の”天 天和通りの快男児”を読んだことがありましたし、麻雀もできますので、本作『天道虫』の麻雀用語詰め込みっぷりには驚きました 笑。

本作『天道虫』には麻雀に関するいろんなワードが出てきますが、個人的に好きなフレーズは1番Aメロに登場する「猛毒の葉っぱ~」という部分です。

これ、おそらく”麻雀マット”を比喩したフレーズなんですよね。麻雀を遊ぶときは牌がテーブルに当たった時に大きな音が鳴らないよう普通は”麻雀マット”を敷くのですが、これがまさに「猛毒の葉っぱ」のような濃い緑色なのです!

『天道虫』がうごめくフィールドを「猛毒の葉っぱ」と比喩するという発想が、生々しくも非常に詩的で素敵です。

あと、2番Aメロにド下ネタのようなカタカナ4文字のワードが突然出てきますが、これも麻雀用語の一つ(麻雀牌の種類の一つ)です。

直前の「めくらば」という動詞が麻雀的にも下ネタ的にも二重の意味で上手に噛み合っているので、麻雀のことを知らなかったら、”なんでいきなり下ネタぶち込んでるの?”となってしまうところでしょう。

まさに、麻雀のことを知っている人ならニヤッとくるポイントです。

『天道虫』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/MORALITY SLAVE

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。 一度 …

【個別楽曲レビュー】黒夢/MARIA

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/CELEBRATION

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/Last Love Letter

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』! 気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言 …

【個別楽曲レビュー】B’z/恋心 (KOI-GOKORO)

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。 『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティ …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。