女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。
1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に解散しました。『JUDY AND MARY』と同時期に解散した多くのバンドが再結成を遂げ続ける中、このバンドは復活の気配すら感じられないまま今に至っています。
今回は、『JUDY AND MARY』の楽曲、『DAYDREAM』のレビューです。
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『DAYDREAM』の全体概要
基本情報
アーティスト | JUDY AND MARY |
曲名 | DAYDREAM |
演奏時間 | 3:26 |
作詞 | YUKI |
作曲 | 恩田快人 |
編曲 | JUDY AND MARY |
『JUDY AND MARY』の3rdシングル。
『DAYDREAM』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
J・A・M | 10 |
FRESH | 3 |
The Great Escape -COMPLETE BEST- (DISC 02) | 11 |
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 (DISC 01) | 3 |
メジャー1stアルバム『J・A・M』の10曲目に収録。
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レビュー
メジャー1stアルバム『J・A・M』からシングルカットされた楽曲『DAYDREAM』。
曲中に「暑い」という単語が何度も出てくる通り、「真夏」を舞台とした作品になっていますが、”夏休み”とか”ビーチ”とか、そういう夏のワクワクする場面を切り取った楽曲ではありません。
どちらかと言えば、嫌になるようなあの夏の「暑さ」に焦点を当て、”心に抱えた何らかの辛い気持ち”をそこに重ねた作品という感じですね。夏という季節が持つネガティブな一面の方を切り取った楽曲です。
一方、疾走感のあるサウンドとかわいらしいYUKIのボーカルが歌詞の割に爽やかさを感じさせるのもまた事実。
「暑い真夏」と歌っているとは言え、この爽やかなサウンドが描く風景は、”湿気の多いジメジメした日本の夏”ではなく”乾燥してヒリつくような熱を帯びたどこかの砂漠”という感じですかね。もちろん、”爽やかな暑さ”と言えばハワイや地中海のようなリゾート地が連想先として適切なのでしょうが、歌詞がネガティブ寄りなので、”リゾート地”というよりは”砂漠”の方がイメージに近いかなと思います。
あと、これは非常に個人的な感想なのですが、本作『DAYDREAM』のサウンドが『LUNA SEA』っぽいなって感じます。アルバムで言えばインディーズ~メジャー1st『IMAGE』あたりですかね。
本作『DAYDREAM』の全体がそうだというわけではないのですが、ドラムの音やリズム、それからギターのジャカジャー具合なんかがあの頃の『LUNA SEA』サウンドを彷彿とさせます。
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『DAYDREAM』収録アルバムレビューリンク
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