女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。
1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に解散しました。『JUDY AND MARY』と同時期に解散した多くのバンドが再結成を遂げ続ける中、このバンドは復活の気配すら感じられないまま今に至っています。
今回は、『JUDY AND MARY』の楽曲、『KYOTO』のレビューです。
※『JUDY AND MARY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/JUDY AND MARY
『KYOTO』の全体概要
基本情報
アーティスト | JUDY AND MARY |
曲名 | KYOTO |
演奏時間 | 5:05 |
作詞 | TAKUYA |
作曲 | TAKUYA |
編曲 | JUDY AND MARY |
作詞作曲ともギターのTAKUYAが担当。
『KYOTO』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
MIRACLE DIVING | 3 |
FRESH | 9 |
The Great Escape -COMPLETE BEST- (DISC 01) | 6 |
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 (DISC 01) | 9 |
メジャー3rdアルバム『MIRACLE DIVING』の3曲目に収録。
※『KYOTO』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ベストアルバム『FRESH』、および、ベストアルバム『COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」』収録曲の中で唯一の非シングル曲として採用されているのが本作『KYOTO』。
なぜ本作『KYOTO』のみが例外的に採用されているのか、その背景まではわかりません。しかし、数あるアルバム曲の中から特別にこの楽曲だけが選ばれているわけですから、『JUDY AND MARY』にとって相当思い入れのある1曲なのは間違いないでしょう。
さて本作『KYOTO』、曲名通り日本の古都である“京都”を歌った作品です。歌詞中にも「鴨川」や「古びた景色」といった、京都を連想させる言葉が出てきます。本作『KYOTO』の作詞作曲を担当しているTAKUYAが京都市出身だそうです。
しかし、『JUDY AND MARY』って特定の都市や地域に紐づくイメージってないですよね。しいて言えば、ボーカルのYUKIが北海道出身なので、北国のイメージが多少あるかどうかというところでしょうか。一方、『JUDY AND MARY』の有名な楽曲ってどちらかと言えば夏っぽいものが多い印象です。『Over Drive』とか『Brand New Wave Upper Ground』とか。
ただ、そうかと言って『JUDY AND MARY』が”南国をコンセプトにしたバンド”かと言うと、それもまた違いますよね。”沖縄”や”湘南”といった南国的イメージを売りにしているバンドはいくつかありますが、『JUDY AND MARY』はそういう類ではありません。あくまで楽曲が夏っぽいだけで、やはり特定の地域との結びつきは感じられません。
結局何が言いたいのかという話ですが、『JUDY AND MARY』というバンドと”京都”という都市の組み合わせが、イメージ的にものすごく異質に思えるということです。バンド名が“花子アンド良子”ならしっくりきたかもしれませんが 笑。
ただ、楽曲そのものは間違いなく『JUDY AND MARY』のそれです。
こういった一見異質に思えるアプローチの作品も『JUDY AND MARY』的にはアリなんだよということを伝えたくて、本作『KYOTO』が多くのベストアルバムに採用されているのかもしれませんね。
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『KYOTO』収録アルバムレビューリンク
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