女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。
1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に解散しました。『JUDY AND MARY』と同時期に解散した多くのバンドが再結成を遂げ続ける中、このバンドは復活の気配すら感じられないまま今に至っています。
今回は、『JUDY AND MARY』の楽曲、『ミュージック ファイター』のレビューです。
※『JUDY AND MARY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/JUDY AND MARY
『ミュージック ファイター』の全体概要
基本情報
アーティスト | JUDY AND MARY |
曲名 | ミュージック ファイター |
演奏時間 | 3:52 |
作詞 | Tack and Yukky |
作曲 | TAKUYA |
編曲 | JUDY AND MARY |
『JUDY AND MARY』の15thシングル。
『ミュージック ファイター』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
POP LIFE | 1 |
FRESH | 15 |
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 (DISC 02) | 4 |
メジャー5thアルバム『POP LIFE』の1曲目に収録。
※『ミュージック ファイター』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
えらい角度で攻めた1曲、『ミュージック ファイター』。
もともと『JUDY AND MARY』は遊び心に溢れるバンドです。11thシングルの『くじら12号』だって、商業的にはそこそこヒットしていますが、曲名だけ見るとあまり真面目な感じはしません 笑。
しかし、本作『ミュージック ファイター』はそれとは次元が違います。もう、ヒットする気ないでしょって言いたいくらい遊び心に溢れています 笑。
本作『ミュージック ファイター』、アルバムの1曲ではなく、しっかりシングルのA面としてリリースされた楽曲なんですけどね。
遊び心に溢れた点として挙げたいのは、まず歌詞です。
インターネットを使えばだいたいの歌詞がわかる時代ですので、一度『ミュージック ファイター』の歌詞を調べてみていただきたいです。
とりあえず、この楽曲でまともな文法の日本語が聴けるのはBメロのみです。それ以外は、「デュビデュビバッパ」とか「オー・ケー」とか言っているばかり。
洋楽のヒットがなかなか生まれないほど日本語の歌詞を大事にしているこのマーケットで、よくこんな楽曲をシングルにできたなと思わされます 笑。本当、えらい角度で攻めてますよ。
それからアレンジ。
まぁ、上述のような歌詞ですので、それに合わせたアレンジになっているのでしょうかね。とにかくテンションの上下が激しいです。
「デュビデュビバッパ」に合わせて右チャンネルから流れる複雑なフレーズのギターとか、かっこいいところはけっこうあるんですけどね。1曲全体としてみると、なかなかにまとまりがなく、それ故にちょっと取っつきにくいかなと。
前作の『散歩道』など、キャッチーな面の『JUDY AND MARY』から入った方にとっては、本作『ミュージック ファイター』はちょっとした(大きな?)踏み絵になったことでしょう…。
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『ミュージック ファイター』収録アルバムレビューリンク
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