ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで括ることはなかなかに難しいバンドです。
今回は、『黒夢』の楽曲、『LAST PLEASURE』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
『LAST PLEASURE』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | LAST PLEASURE |
演奏時間 | 2:44 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 人時 |
編曲 | 黒夢 |
『LAST PLEASURE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
CORKSCREW | 14 |
メジャー6thアルバム『CORKSCREW』の14曲目に収録。
本作『LAST PLEASURE』がアルバム『CORKSCREW』の最終トラックになります。
※『LAST PLEASURE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
1999年の『黒夢』活動停止前最後のアルバムである『CORKSCREW』、そしてその最終トラックを飾るのが本作『LAST PLEASURE』です。
活動休止前の『黒夢』としては実質最後の楽曲という位置づけになります。
この曲名を直訳すると“最後の快楽”といったところでしょうかね。
アルバム『CORKSCREW』がリリースされた1998年当時、『黒夢』が近いうちの活動停止を予定していたかはわかりませんが、結果的に“ラストアルバムのラストトラック”らしい曲名になっています。
ただ、『LAST PLEASURE』という曲名通り、「LAST」と付いているものの寂しさやメソメソ感は一切ありません。アルバム『CORKSCREW』の他の楽曲に負けないくらいパンクで攻撃的な楽曲になっています。
歌詞もノリを重視した言葉選びをしている感じですかね。同じ単語を繰り返し使ったりしていますし、英語メインで日本語はサビでちょろっと出てくるくらい。
上述の点を踏まえると、アルバム『CORKSCREW』製作段階では『黒夢』活動停止をはっきりと予定していたわけではないのかな、と感じますね。
たまたま”ラストアルバムのラストトラック”らしい曲名にはなっているだけで、本当に活動停止を意識していたのであれば、この『LAST PLEASURE』はもっと意味深な歌詞になっていたような気がします。
いずれにせよ、日本のロック史に残る(と私は思っている)アルバム『CORKSCREW』の最終トラック『LAST PLEASURE』、最後まで手加減の無い構成が素敵です。
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『LAST PLEASURE』収録アルバムレビューリンク
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