2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した現在、当時の勢いを感じられていないというのが正直なところ。もう一度我々をざわつかせてくれる日を待っています。
今回は、『シンクロニシティーン』の6曲目『ペペロンチーノ・キャンディ』のレビューです。
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『ペペロンチーノ・キャンディ』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | ペペロンチーノ・キャンディ |
演奏時間 | 3:26 |
作詞 | 真部脩一 & ティカ・α |
作曲 | 真部脩一 & やくしまるえつこ |
編曲 | ? |
ティカ・αはやくしまるえつこの別名義。
作詞作曲とも真部脩一とやくしまるえつこによる共作となっています。
『ペペロンチーノ・キャンディ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
シンクロニシティーン | 6 |
『シンクロニシティーン』の6曲目に収録されています。
※『ペペロンチーノ・キャンディ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“ペペロンチーノ”といえばパスタの一種という認識が一般的かと思いますが、こちら、本来のイタリア語では”トウガラシ”を意味する言葉です。なので、曲名の『ペペロンチーノ・キャンディ』とは、“トウガラシ味のキャンディ”ということになります。
うーん、シンプルにマズそう!
そんな曲名を持つ『ペペロンチーノ・キャンディ』ですが、歌の方は「お嬢さん」をキーワードにナンセンスな言葉遊びをするという内容になっています。
“ペペロンチーノ”も”キャンディ”も全然関係ないな…。
…関係ないんですが、『ペペロンチーノ・キャンディ』と「お嬢さん」を結び付けて、あえて深読みしてみようと思います。
“ペペロンチーノ”も”キャンディ”も食べ物であり、”ペペロンチーノ(トウガラシ)”=”辛いモノ”と考えることができる一方、”キャンディー”=”甘いモノ”と考えることができます。
『ペペロンチーノ・キャンディ』とは、”辛いモノ”と”甘いモノ”の対比関係を持つ言葉の並びだと言えますね。
こういった対比関係を持つ言葉の並びを踏まえ、歌のテーマ(?)である「お嬢さん」を絡めると、一つの言葉が浮かび上がってきます…!
それは…ツンデレ!
そう、2019年現在の今、死語になりつつある言葉、”ツンデレ”です。
この言葉も、”辛い”と”甘い”の対比関係を持つワードですよね。そして”ツンデレ”は「お嬢さん」と非常に相性のいい言葉でもあるのは異論はないと思います。
ということで私の結論。本作『ペペロンチーノ・キャンディ』はツンデレなお嬢さんについて歌った楽曲である。
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