2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
90年代後半はソロで大成したRYUICHIこと『河村隆一』のインパクトが良くも悪くもバンドのイメージを左右していた印象でしたが、2010年の復活後は5人の個性がバランスよく発揮されたキレイな形で快進撃を続けているのが嬉しいですね。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『ANUBIS』のレビューです。
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『ANUBIS』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | ANUBIS |
演奏時間 | 4:01 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
『ANUBIS』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
EDEN | 5 |
オリジナルアルバム『EDEN』の5曲目に収録。
※『ANUBIS』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
妖しい…!実に妖しい…!妖しすぎて…まぶしい…!
言葉では形容のしがたいこの妖しさは本作『ANUBIS』特有ですね…。個性爆発バンドの『LUNA SEA』と言えど、他に本作『ANUBIS』のような雰囲気を持った楽曲はなかなかありません。
縦横無尽に、でも、決して乱暴ではなく、むしろ妖艶に暴れまわるギターが本作『ANUBIS』の妖しさの源であり、この楽曲の聴きどころではないでしょうか。
サビでも歌が埋もれること構わずに目立ちまくるギターには潔さすら感じます 笑。
それから、ギターほど強烈に耳に響いてはきませんが、ドラムのリズムパターンも独特ですね。本作『ANUBIS』では、ドドドッパパッというパターンをリズムマシーンのごとく終始繰り返しています(伝わりづらい)。
こういう打ち込みっぽいリズムも『LUNA SEA』にしては珍しい感じがします。
本作『ANUBIS』、自分たちが撮影される様子を歌った楽曲なのだと何かで聞いたことがあります。
なるほど、それを頭の片隅に置いて歌詞を眺めてみれば、確かに納得がいきます。
サビに出てくる「〇された…」という物騒なワードも、写真として切り取られた自分たちのことを比喩しているのでしょう。写真という一枚の紙の中で時間が止まったかのように佇む自分たちを”死体”と見立てるのなら、たしかに撮影という行為は”〇す”ことと言えそうです。
さらに、タイトルになっている『ANUBIS』とはエジプト神話における冥界の神ですので、上記になぞらえて考えるなら、『ANUBIS』=カメラマン(撮影による死刑執行人)ということになりますね。
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『ANUBIS』収録アルバムレビューリンク
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