2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を打ち出したのは、このバンドではないでしょうか。『X JAPAN』と並び、後輩バンドへ大きな影響を与えたヴィジュアル系バンドの大御所です。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『WISH』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『WISH』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | WISH |
演奏時間 | 4:18 |
作詞 | RYUICHI & J |
作曲 | J |
編曲 | LUNA SEA |
ベース担当のJが作詞にはっきりと表記されている珍しい楽曲。
アルバム『IMAGE』には作詞・作曲に具体的なメンバーのクレジットがありますが、ベストアルバムに収録される際は作詞・作曲・編曲、全て『LUNA SEA』名義になっています。
『WISH』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
IMAGE | 12 |
PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜 | 15 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 2) | 14 |
LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE- (DISC 1) | 14 |
オリジナルアルバム『IMAGE』の12曲目に収録。
非シングル曲でありながら数々のベストアルバムに収録されていますが、いずれも『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』の再録版。そのため、オリジナル版は『IMAGE』のみで聴くことができます。
本作『WISH』は全ての作品で最終トラックを務めています。
※『WISH』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
キャッチーなメロディーラインと歌詞が印象的な1曲、『WISH』。
観客に対して”カカッテコイ!!”と煽りを入れていた当時の『LUNA SEA』を思うと、本作『WISH』はかなり異色の楽曲だったんじゃないでしょうか。
それくらいキャッチー。
『LUNA SEA』が『WISH』を作り上げたことは、きっと後輩バンドにも影響を与えたと思います。”ここまでキャッチーにやっていいんだ”、”ポジティブをテーマにしていいんだ”と。
まるで業界に漂う暗黙の禁則事項に一石を投じたような、そんな感じで。
全部想像ですけど 笑。
本作『WISH』、アルバム『IMAGE』収録のオリジナル版と、ベストアルバムに収録されている再録版の2種類があります。
再録版は『河村隆一』としてソロデビューした後のRYUICHIが歌っているので、オリジナルの毒々しさがなくなっています。
『BELIEVE』や『Déjàvu』の再録版は毒々しさがなくて物足りないのが正直なところですが、本作『WISH』は元々キャッチーな曲なので、河村隆一化したRYUICHIの歌い方がけっこう合っている気がしますね。
製作側もそう思ったのか、ベストアルバム収録時はいずれも『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』の再録版で統一されています。
Amazonで試聴できます。
『WISH』収録アルバムレビューリンク
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