宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
2006年突如解散してしまいましたが、最近になってライブを開催してみたりファンクラブを再始動させたりと、復活の香りを感じる出来事に再始動を期待してしまいますね。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『ドラキュラ』のレビューです。
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT
『ドラキュラ』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | ドラキュラ |
演奏時間 | 5:55 |
作詞 | キリト |
作曲 | キリト |
編曲 | Pierrot |
『ドラキュラ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
パンドラの匣 | 5 |
DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律- | 5 |
インディーズアルバム『パンドラの匣』の5曲目に収録。
そして再録ベストアルバムの『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』でも5曲目に収録されています。
アルバム『パンドラの匣』では6分に迫る演奏時間がありましたが、再録ベストアルバム『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』ではオープニングのサウンドエフェクトが削除され、5分半を切るほどに演奏時間が短縮されています。
※『ドラキュラ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ドラキュラ』とは、小説”吸血鬼ドラキュラ”に登場する”ドラキュラ伯爵”を指す固有名詞。
ですので、吸血鬼という種を総称した言葉として『ドラキュラ』を用いるのは誤りということになります。
ちなみに、吸血鬼という種を指す際は”ヴァンパイア”という言葉を使います。”ドラキュラ”も”ヴァンパイア”も同じような言葉というイメージがあると思いますが、実はこういった違いがあるんですね。
そして『PIERROT』の楽曲である本作は『ドラキュラ』という曲名がついています。
この言葉の発祥となった小説を私は読んだことがないので確かなことは言えませんが、わざわざ”ヴァンパイア”ではなく”ドラキュラ”という言葉を選んでいる辺り、きっと小説の内容をベースとした楽曲になっているのでしょう。
本作、『ドラキュラ』という不気味な曲名が付いていますが、イメージとは裏腹に(?)キャッチーなサビが印象的な楽曲です。
Bメロが終わった後、サビへ移行する際の開放的な展開がいいですね。
あと、サビの「突き刺すなら」というボーカルの裏で鳴っている、縦を合わせたバンドサウンド。ここが気持ちいいです!
ボーカルが歌うメロディー自体がリズミカルなのですが、裏のバンドはボーカルのリズムをあえて外すように縦を合わせて来るんです。
こんなふうに縦を合わせながらも一部のパートをズラすアレンジ、すごくかっこいいなって聴いてて思います。
『ドラキュラ』収録アルバムレビューリンク
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT