2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。
今回は、『ハイファイ新書』の3曲目『ふしぎデカルト』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『ふしぎデカルト』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | ふしぎデカルト |
演奏時間 | 3:32 |
作詞 | 真部脩一 |
作曲 | 真部脩一 |
編曲 | ? |
曲名に出てくる”デカルト”とは、数学者のルネ・デカルトのことですかね。
『相対性理論』というバンド名らしく(?)、理系ワードの登場です。
『ふしぎデカルト』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ハイファイ新書 | 3 |
『ハイファイ新書』の3曲目に収録されています。
※『ふしぎデカルト』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ふしぎデカルト』という曲名がついていますが、”デカルト”というワードは歌詞中に出てこず、内容は「心霊現象」を歌ったものになっています。
なぜ「心霊現象」に関係のなさそうな『ふしぎデカルト』という曲名をつけたのか。もう少し言えば、”デカルト”と”心霊現象”、いったいどういう関係があるのか、私なりに解釈してみました。
デカルトは数学者なのですが、彼が確立させた概念の一つとして、“直交座標系”(またの名を”デカルト座標系”)が有名です。
中学校の数学で出始める、x軸(横)とy軸(縦)を直交させて、2次元平面を表現するっていうあれです。わざわざ”直交座標系”だとか”デカルト座標系”だなんて授業では呼びませんが、実はこんな名前がついているんですね。
で、x軸(横)とy軸(縦)を直交させてできた2次元平面に対して、さらに直交するよう、z軸(高さ)を加えると、私たちの存在する3次元空間が表現できるようになります。
この3次元空間、2次元平面と見た目はかなり変わりますが、定義上は”デカルト座標系”には変わりありません。
ここで『ふしぎデカルト』に戻ります。
この『ふしぎデカルト』という言葉は、“私たちの住む3次元空間デカルト座標系で表現できない不思議もの”を意味しているのではないでしょうか。
そう、つまり…「心霊現象」!
『ふしぎデカルト』という曲名、楽曲の内容にまったく関係のない言葉かと思いきや、何のことは無い、曲中に繰り返し出てくる”心霊現象”をそのまま指していたのです!
うん、間違いない!Q.E.D.!
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