2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した現在、当時の勢いを感じられていないというのが正直なところ。もう一度我々をざわつかせてくれる日を待っています。
今回は、『シンクロニシティーン』の5曲目『(恋は)百年戦争』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『(恋は)百年戦争』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | (恋は)百年戦争 |
演奏時間 | 4:16 |
作詞 | 永井聖一 |
作曲 | 永井聖一 |
編曲 | ? |
アルバム『シンクロニシティーン』収録曲の中で、作詞作曲どちらも永井聖一が単独で担当しているのは本作『(恋は)百年戦争』のみです。
『(恋は)百年戦争』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
シンクロニシティーン | 5 |
『シンクロニシティーン』の5曲目に収録されています。
※『(恋は)百年戦争』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
14世紀から15世紀にかけてフランスとイギリスの間で起こった戦争を指すのがいわゆる”百年戦争”。
この戦争で活躍した有名な人物が”ジャンヌダルク”です。
本作『(恋は)百年戦争』にも歌詞中に「ジャンヌダルク」という言葉が登場しますね。なお、他にも「ゴルバチョフ」といった歴史上の人物の名が曲中に出てきますが、こちらの方は上記の百年戦争とは無縁です。(ただし、ゴルバチョフは”冷戦”という別の”争い”に関係する人物ではあります)
こういった背景がある中で、本作『(恋は)百年戦争』は社内恋愛における「三角関係」を歌った楽曲になっています。
恋敵との争いを”百年戦争”に例えているといったところでしょうか。
「三角関係」の争いに立ち向かう主人公の小悪魔的な感じが、やくしまるえつこの声で化学反応を起こしており、そこが本作の魅力かなと思います。
キメフレーズの「ちょん切って~」を、ここまであざとく、かつ、それでいて爽やかに歌い上げられるのは彼女の声の力ではないでしょうか。
あと、”戦争”という物騒なワードが曲名に入っているにも関わらず、曲調は相変わらずのほんわかおしゃれ系サウンドです。
『相対性理論』というバンドの楽曲に聴きなれた人なら何も思わないところですが、そうじゃない人にとっては”え!?”ってなるポイントかもしれません。
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『(恋は)百年戦争』収録アルバムレビューリンク
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