日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成とその後の世界進出で、解散前よりもパワーアップした『X JAPAN』にまだまだ目を離せませんね!
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『ROSE OF PAIN』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『ROSE OF PAIN』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | ROSE OF PAIN |
演奏時間 | 11:49 |
作詞 | YOSHIKI |
作曲 | YOSHIKI |
編曲 | X |
10分を超える大作。
アルバム『BLUE BLOOD』収録曲の中で最も演奏時間の長い楽曲です。
『ROSE OF PAIN』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BLUE BLOOD | 11 |
メジャー1stオリジナルアルバム『BLUE BLOOD』の11曲目に収録。
※『ROSE OF PAIN』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
バッハの小フーガト短調の出だし部分をイントロに使用している楽曲、『ROSE OF PAIN』。
“バッハの小フーガト短調”という味気ないタイトルだけではどんな曲か想像がつかないかもしれません。インターネット黎明期に流行ったフラッシュ動画世代なら、“ハゲの替え歌”と言えば通じるでしょうか 笑。
数あるロックバンドの中で『X JAPAN』が独特の風格を漂わせているのは、こういったクラシック要素を楽曲に取り入れているというのが一つの大きなポイントなのだと思います。
“クラシック”って言葉だけで、ちょっと格式高い感じがしますもんね。
“周りのみんなとは違うぜ”と思いたい中学生なんかは、”クラシック要素”という響きに惹かれてしまい、より一層『X JAPAN』にのめり込んでしまうのではないでしょうか(私がそうでした)。
楽曲の方は組曲風の構成になっており、“小型の『ART OF LIFE』”といった感じ。
(『ART OF LIFE』の方が『ROSE OF PAIN』より後から世に出たので、正しくは”『ART OF LIFE』が大型の『ROSE OF PAIN』”と言うべきなのかもしれませんが。)
引き合いに出した『ART OF LIFE』ですが、こちらは演奏時間が約30分あるので、”電車での移動中にちょっと聴いてみるか”というわけにはいきません。
『ART OF LIFE』は素晴らしい楽曲には違いないのですが、約30分という演奏時間は忙しい現代人のニーズに対して正直アンマッチでしょう。
一方、本作『ROSE OF PAIN』はもう少し手軽に”『X JAPAN』の壮大さ”を楽しめます。12分弱という演奏時間は確かに長いのですが、電車移動くらいならしっかり聴きることのできる長さではないでしょうか。
ちなみに私の場合、通勤中に『ART OF LIFE』を聴く元気はありませんが、『ROSE OF PAIN』なら全然ストレスなく聴けてます 笑。
本作『ROSE OF PAIN』、ベストアルバム未収録ということもあり、割と影の薄い楽曲ではなかろうかと想像します。
ただ、『X JAPAN』というバンドの幅広さを12分弱で感じられるのであれば、むしろ手っ取り早い1曲なんじゃないかなとも思うんですよね。
そんな『ROSE OF PAIN』、アルバム『BLUE BLOOD』のみの収録となっています。是非ともアルバム『BLUE BLOOD』ごと聴いてみてください。
Amazonで試聴できます。
『ROSE OF PAIN』収録アルバムレビューリンク
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN