“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『believe in love』のレビューです。
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『believe in love』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | believe in love |
演奏時間 | 4:33 |
作詞 | 町田紀彦 |
作曲 | 町田紀彦 |
編曲 | シゲ |
インディーズシングルの表題曲。
『believe in love』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 17 |
ベストアルバム『E 〜Complete A side Singles〜』のみの収録。
※『believe in love』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ZONE』インディーズ時代の作品が本作『believe in love』。
作詞作曲はあの『secret base 〜君がくれたもの〜』も手掛けた町田紀彦氏です。『ZONE』らしい楽曲を作ってきた人なのですが、この楽曲を今聴いてみると、我々の想像する『ZONE』のイメージと全然違う楽曲だなという感想を持つのではないでしょうか。
当時の『ZONE』は完全なアイドル路線だったのでしょうかね。少なくとも音楽的にはバンドっぽさは一切ありません。当時流行っていたであろう小室系っぽい雰囲気すら感じます(90年代後半なので、もしかしたら小室サウンドは少々下火気味な時期だったかもしれません)。
インディーズ作品らしく(?)、なかなかクセのあるミックスだなと感じました。ディレイのかかったピアノが歌と一緒にサビで流れているのですが、これ、音量がけっこう大きいです。私の環境のせいかもしれませんが、ボーカルよりも前に出てきているように聴こえます。
あと、ボーカルが歌いにくそうです。特にBメロの譜割が細かいところ。リズムを取るのに苦労しているように感じます。
ただ、Bメロ最後、サビ直前の「あなたが 好きです」というところはすごくキレイ!声質的にMIYUが歌っているのかなと思うのですが、ここは歌い方も含めてすごくいいなと感じました。
一方で、こういう未熟な歌い方とかインディーズっぽいミックスとか、そういうところが普段聴くキレイにまとまった音楽とは違ってクセになることもあるんですよね。
本作『believe in love』、ハマる人はハマる、そんな要素はあると思います。
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『believe in love』収録アルバムレビューリンク
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