ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『NITE & DAY』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
『NITE & DAY』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | NITE & DAY |
演奏時間 | 5:08 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 & 佐藤宣彦 |
メジャー9thシングル。
曲名に出てくる「NITE」は”night”の略語。
『NITE & DAY』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Drug Treatment | 11 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】 | 13 |
黒夢シングルズ | 9 |
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc) | 9 |
オリジナルアルバム『Drug Treatment』の11曲目に”NEW TAKE”で収録。
※『NITE & DAY』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アコースティックギターの響きが印象的な1曲、『NITE & DAY』。
その楽器構成から、『黒夢』が99年の活動停止までにリリースしたシングルの中で、本作『NITE & DAY』が最も落ち着いた雰囲気のある楽曲と言えます。
“8thシングル『Like @ Angel』から『黒夢』はパンク路線に変わった!”なんて言ってましたが、さっそく前言撤回したくなるほどアコースティックな楽曲が9thシングルとして登場するわけです 笑。
…まぁ、次の10thシングル『Spray』以降またパンク路線に戻るので、本作『NITE & DAY』がちょっと例外的な立ち位置なのでしょう。。。
例外的という意味では、歌詞もそうですね。
8thシングル『Like @ Angel』で反抗心をむき出しにした『黒夢』ですが、本作『NITE & DAY』では少し原点回帰したかのように深刻な恋愛の場面を歌っています。
雰囲気的には、2ndシングル『ICE MY LIFE』や3rdシングル『優しい悲劇』辺りと近いでしょうかね。それこそ、ギターの臣がまだいた頃の『黒夢』が歌っていても、違和感のない歌詞かと思います。
しかしながら、その原点回帰も本作『NITE & DAY』のみ。やっぱり次作の10thシングル『Spray』以降は再び反抗心むき出しの歌詞に変わっていくんですよね…。
上述のように『黒夢』の歴史の足跡をたどってみると、本作『NITE & DAY』の存在が少しばかり異端のように感じます。
ただ、そこに違和感があるかと言うと、決してそういうわけではありません。
『黒夢』のシングルがリリース順に並んだ『黒夢コンプリート・シングルズ』を聴いてみても、本作『NITE & DAY』が『黒夢』の作品としてすんなり溶け込んでいることに気づくと思います。
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