2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。
女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。
丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET CROW』の魅力です。世間的には地味なイメージを持たれてそうですが、楽曲はとても味わい深くて、飽きずに長くお付き合いできますよ。
今回は、アルバム『SPARKLE 〜筋書き通りのスカイブルー〜』の4曲目、『pray』のレビューです。
※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW
『pray』の全体概要
基本情報
アーティスト | GARNET CROW |
曲名 | pray |
演奏時間 | 4:28 |
作詞 | AZUKI七 |
作曲 | 中村由利 |
編曲 | 古井弘人 |
作詞、作曲、編曲はいつもの面々。
『pray』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SPARKLE 〜筋書き通りのスカイブルー〜 | 4 |
THE BEST History of GARNET CROW at the crest… (Disc 3:Premium Disc) | 2 |
オリジナルアルバム『SPARKLE 〜筋書き通りのスカイブルー〜』の4曲目に収録。
※『pray』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ザ日本の夏って雰囲気が漂う1曲、『pray』。
日本の夏を描いた曲といえば、『久石譲』の『Summer』が思い浮かぶのですが、『GARNET CROW』の本作『pray』もそれと似たような聴き心地です。
アスファルトの熱に空気がゆがむような都会的な夏ではなく、緑あふれる田舎の夏を感じるところなんかが、『久石譲』の『Summer』と似ているところかな。
『pray』という曲名、日本語訳すれば”祈る”です。
“日本の夏”で”祈る”と言えば…お盆ですね!
そう、この『pray』、お盆を歌った曲なんじゃないかと思っております。
“お盆の曲”といえば、盆踊りといった、割と陽気な歌が連想されますかね。しかし、本作はけっこうしんみりとした雰囲気に包まれていて、まさに、“死者に祈る”って感じがします。
この雰囲気を作る上で特徴的なのは、サビにおける無音の使い方ではないでしょうか。1フレーズごとに入る無音が時の終わりを告げているようで、『pray』の中に言葉にならない”死”を感じられます。
正直、初めて聴いたときは驚きました。”こんな隠し玉を持っていたなんて!”って。
本作『pray』、アルバム『SPARKLE 〜筋書き通りのスカイブルー〜』の中で一番のお気に入りです。
『pray』収録アルバムレビューリンク
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