2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した現在、当時の勢いを感じられていないというのが正直なところ。もう一度我々をざわつかせてくれる日を待っています。
今回は、『シンクロニシティーン』の8曲目『三千万年』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『三千万年』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | 三千万年 |
演奏時間 | 3:15 |
作詞 | 永井聖一 & ティカ・α |
作曲 | 永井聖一 |
編曲 | ? |
作曲はギター担当の永井聖一。作詞にクレジットされているティカ・αはボーカル担当のやくしまるえつこの別名義。
『シンクロニシティーン』収録曲で言えば、#3 『人工衛星』と同じメンツによる作詞作曲になります。
『三千万年』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
シンクロニシティーン | 8 |
『シンクロニシティーン』の8曲目に収録されています。
※『三千万年』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
三千万年前、その頃の地球はと言うと、新生代の”古第三紀”という時代に相当するようです。恐竜が生きていた白亜紀の次の時代に当たります。
古第三紀という恐竜が絶滅した直後の時代ですから、もちろん人類はまだ存在していません。
本作『三千万年』、その曲に出てくる主人公は、そんな遠い昔から恋をしているらしいです。
しかし、楽曲中に出てくるのは「学芸大学」だとか「東急沿線」だとか、完全に現代の日本。古第三紀の影は一つもありません…。『三千万年』という曲名の伏線は回収されないまま、「新幹線」でどこかへ出かけていくようです…。
ところで本作『三千万年』、正直、私の中では印象が薄い楽曲なんです…。
アルバム『シンクロニシティーン』の収録曲は、曲名を見ればだいたいどれがどんな内容か思い出せるのですが、この『三千万年』だけは曲名を目にしても、”えっと…どんな曲だったっけ?”となってしまいます…。
その理由はシンプルに、”サビが弱い”ことに尽きるでしょう。
『相対性理論』の楽曲って、サビのわかりやすいメロディーと耳に残る言葉の載せ方が魅力だと思うんです。それが、本作『三千万年』は…弱い!
ただ、そんな”わかりやすさ”から外れた『三千万年』の作りを”おしゃれ”と受け取ることもできます。
不思議系おしゃれというバンドカラーの範囲内で、よりおしゃれに寄ったのが本作『三千万年』という楽曲なのかもしれません。
Amazonで試聴できます。
『三千万年』収録アルバムレビューリンク
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論