2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。
女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。
メンバーが楽曲制作に携わる場合、ボーカルが作詞を担当するケースが多いのがJ-POPですが、『GARNET CROW』はキーボードのAZUKI七が作詞し、ボーカルの中村由利は作曲を担当しています。『GARNET CROW』特有とも言える、少し変わった役割分担ですね。
今回は、アルバム『Crystallize 〜君という光〜』の5曲目、『クリスタル・ゲージ』のレビューです。
※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW
『クリスタル・ゲージ』の全体概要
基本情報
アーティスト | GARNET CROW |
曲名 | クリスタル・ゲージ |
演奏時間 | 3:25 |
作詞 | AZUKI七 |
作曲 | 中村由利 |
編曲 | 古井弘人 |
12thシングル。
『クリスタル・ゲージ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Crystallize 〜君という光〜 | 5 |
Best (Disc 2) | 2 |
THE BEST History of GARNET CROW at the crest… (Disc 1) | 12 |
THE ONE 〜ALL SINGLES BEST〜 (Disc 1) | 12 |
オリジナルアルバム『Crystallize 〜君という光〜』の5曲目。
他にも様々なベストアルバムに収録されています。
※『クリスタル・ゲージ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『GARNET CROW』最高傑作のひとつ。
非常に個人的な感想ですが、本作『クリスタル・ゲージ』について、私はそう思っています。
『GARNET CROW』の楽曲の魅力って、“抽象画のような世界観”と”耳馴染みの良いポップス”のバランスだと思っているんですよね。
具体的な出来事や心情を歌のテーマとして切り取っていながら、用いる言葉や表現が抽象的。その点が、リアルな風景を描きながらも、ぼかした筆使いを駆使している”抽象画”みたいだなと感じるんです。テーマの掴み方とその表現方法、そこに”『GARNET CROW』の楽曲”と”抽象画”との共通点を(勝手に)見ているわけです。
それでいて、楽曲自体はメロディーにしてもアレンジにしても飽くまで”耳馴染みの良いポップス”。ただ、『GARNET CROW』の抽象画的世界観を壊さないようなアレンジを施しているところに製作側の丁寧なバランスへの配慮を感じます。
そんな『GARNET CROW』の魅力が、神懸かり的バランスに整ったのが本作『クリスタル・ゲージ』。
初めて『クリスタル・ゲージ』のイントロを聴いたとき、“中世ヨーロッパのお城で、朝日を浴びながら目覚めるお姫様”の映像が頭の中にはっきりと描かれました。
あの美しいイントロを聴いたときの衝撃は、未だに忘れられません。
『クリスタル・ゲージ』収録アルバムレビューリンク
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