“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『卒業』のレビューです。
※『ZONE』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ZONE
『卒業』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | 卒業 |
演奏時間 | 4:21 |
作詞 | 町田紀彦 |
作曲 | 町田紀彦 |
編曲 | ha-j |
12thシングル。
新メンバーのTOMOKAが加入してからの初シングル。
『卒業』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
N | 1 |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 13 |
3rdオリジナルアルバム『N』の1曲目に収録。
※『卒業』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『卒業』…寂しくて、センチメンタルな気持ちを連想する言葉です。
人生の中でも大きな感情の揺れ動きが発生する場面ですから、音楽のテーマとしても相応しいと言えそうです。現に、”卒業”をキーワードにした名作はたくさん生まれています。
“卒業”という言葉から率直に思い浮かぶのはやはり“感傷的な気持ち”ではないでしょうか。その”感傷的な気持ち”にスポットライトを当てるため、”卒業”をテーマにした楽曲は”スローテンポ”、もしくは”感動的な展開”をベースとした作りになりがちです。
例えば、”卒業”と聞いて私がパッと思いついたのは『尾崎豊』の『卒業』や『SPEED』の『my graduation』あたりですが、どちらも”スローテンポ”、もしくは”感動的な展開”をベースとした楽曲に該当すると思います。
そんな”卒業”をテーマとした楽曲が数ある中、『ZONE』が贈る本作『卒業』はバンドサウンドによるテンポのいいポップさが個性になっていると言えるでしょう。
“卒業”をテーマにしているため、歌詞の面では”感傷的な気持ち”にスポットライトが当たってはいるものの、テンポのいいポップさという音楽的なアプローチを取ることで、未来に対する前向きな気持ちが楽曲の中に込められているように思います。
そういう意味で、本作『卒業』は”卒業”というテーマに対する新鮮な楽曲であるように感じられるのですが…いかんせん、歌詞も音楽も普通過ぎてひっかかるものがあまりない、というのが正直な感想です。。。
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『卒業』収録アルバムレビューリンク
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