“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『glory colors 〜風のトビラ〜』のレビューです。
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目次
『glory colors 〜風のトビラ〜』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | glory colors 〜風のトビラ〜 |
演奏時間 | 4:21 |
作詞 | 渡辺なつみ & 渡辺未来 |
作曲 | 渡辺未来 |
編曲 | 山原一浩 |
14thシングル。
『glory colors 〜風のトビラ〜』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 15 |
ベストアルバム『E 〜Complete A side Singles〜』のみの収録。
※『glory colors 〜風のトビラ〜』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『ZONE』最大のヒット作となった3rdシングル『secret base 〜君がくれたもの〜』、この作品は町田紀彦氏による作詞作曲でした。メジャーデビュー後の1stシングル、2ndシングルは違う方が作詞作曲していましたが、実は町田紀彦氏は『ZONE』のインディーズ作品から作詞作曲を担当しており、このバンドとは付き合いの長い人です。
その後4thシングルで別の人が作詞作曲を担当したものの、『secret base 〜君がくれたもの〜』の実績が改めて認められたのか、5thシングル以降は町田紀彦氏が作詞作曲のどちらか、または両方を担当してきました。
そして14thシングルの本作『glory colors 〜風のトビラ〜』ですが、ここに来て町田紀彦氏以外の方が作詞作曲を担当されています。
今になって振り返ってみると、次作15thシングル『笑顔日和』が『ZONE』の解散前ラストシングルとなっています。つまり、14thシングルの本作『glory colors 〜風のトビラ〜』はラストシングルの一つ前の作品になるわけです。
そんなタイミングで『ZONE』の歴史をメンバーと一緒に歩いてきた町田紀彦氏が楽曲制作から外れていることを考えると、なんだか深読みしてしまいますね。。。
例えば、『secret base 〜君がくれたもの〜』を超えるヒットを期待して、長らく町田紀彦氏が楽曲制作にアサインされていたものの、結局『secret base 〜君がくれたもの〜』以上の結果が出せず、とうとうプレッシャーに押しつぶされてしまったとか。。。
いや、これはただの妄想ですよ。実は全然違う理由で本作『glory colors 〜風のトビラ〜』の楽曲制作チームが組まれたのかもしれません。
ただ、私もイチ社会人として、周りからかけられる期待やプレッシャーというやつに対して思うところがあるわけです。
大きな結果を残した後、それに続く新しい期待に応えられるものがなかなか出せない…。そんな状況ってけっこう辛いと思うんですよね。。。
本作『glory colors 〜風のトビラ〜』、2004年の甲子園関連番組のタイアップがついた作品です。歌詞の内容も甲子園を意識したものと言えそうです。
ただ、甲子園で活躍する球児目線ではなく、球児を応援する側の目線で描かれた内容になっています。「君の支えになりたい」と。
これまた深読みに次ぐ深読みですが、これ、”当時の町田紀彦氏を支えたい”という思いも入ってるんじゃないかな。プレッシャーに負けないで!という意味で。
…いや、すみません。『ZONE』のメンバーが作詞しているわけでもないし、それはきっと無いですよね 笑。
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『glory colors 〜風のトビラ〜』収録アルバムレビューリンク
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