個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Hometown

投稿日:2018年11月2日 更新日:

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。

特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。

そんなELTの全盛期を支えた五十嵐充は2000年に脱退。それ以降、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一郎の二人による男女ユニット形式になり、現在に至ります。

今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Hometown』のレビューです。

※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing

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『Hometown』の全体概要

基本情報

アーティストEvery Little Thing
曲名Hometown
演奏時間4:32
作詞五十嵐充
作曲五十嵐充
編曲五十嵐充

『Hometown』収録アルバム

アルバム名トラック#
Time to Destination7

2ndアルバム『Time to Destination』の7曲目に収録。

※『Hometown』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

『Hometown』…本作の曲名に使われている単語ですが、非常にノスタルジックな響きを持つ言葉ですよね。こういった感情は音楽のテーマにしやすいのか、”Hometown(故郷)”と”ノスタルジー”を歌った楽曲はたくさんあります。

さて、本作『Hometown』も曲名通り”故郷”のことを歌った楽曲ではあるのですが、”ノスタルジー”を誘うタイプの内容にはなっていません。これから故郷を旅立つ、そんなシーンを歌った楽曲で、むしろ未来を見据えた内容になっています。『Hometown』という言葉から連想する一般的な楽曲のイメージとはちょっと異なりますが、『Hometown』という曲名となんら矛盾する内容ではありません。

本作『Hometown』で歌われている故郷を旅立つタイミングは”高校卒業”くらいでしょうかね。”高校”という言葉は出てきませんが、「私服に着がえて」とか「グラウンド後にして」等といった表現から連想されるのは、やはり”高校”が妥当かと。

“高校”と言えば、本作『Hometown』が収録されているアルバム『Time to Destination』の#5 『モノクローム』が思い浮かびますね。こちらではずばり「High School Days」というフレーズが出てきています。

学生バンドでもないのに、1枚のアルバムに”高校”を連想させる楽曲が2曲もあるというのは、なんとも珍しい気もします。

“時間”に着目した『Time to Destination』というアルバム故に、人生の中の”学生時代”に言及せずにはいられなかった…といったところでしょうか。

Amazonで試聴できます。

『Hometown』収録アルバムレビューリンク

※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。