90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
『GLAY』の商業的全盛期はTAKUROがメインコンポーザーとしてシングルA面楽曲の全てを作詞作曲していましたが、2010年代になって他のメンバーの作品もシングルの顔を飾るようになりました。
変化を続ける『GLAY』の今後がこれからも楽しみですね。
今回は、『GLAY』の楽曲、『生きてく強さ』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『生きてく強さ』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 生きてく強さ |
演奏時間 | 3:49 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
7thシングル。
『生きてく強さ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BEAT out! | 7 |
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 1) | 7 |
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 1) | 8 |
rare collectives vol.4 (Disc 2) | 8 |
オリジナルアルバム『BEAT out!』の7曲目収録。
『rare collectives vol.4』は再録バージョンが収められています。
※『生きてく強さ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
一見するとロックバンドらしからぬ曲名、しかし、『GLAY』の楽曲だと言われれば全く違和感なく受け入れられる、そんな曲名を与えられた楽曲、『生きてく強さ』。
ただ、今でこそこの曲名を何の違和感なく受け入れられるわけですが、本作『生きてく強さ』がリリースされた当時という観点で考えると、やはりロックバンドらしからぬ曲名という印象の方が大きかったのではないでしょうか。
なんといっても、『GLAY』というバンドは『X JAPAN』や『LUNA SEA』の所属するエクスタシーレコードでインディーズアルバムを出し、YOSHIKIプロデュースの楽曲でデビューするという、バリバリのヴィジュアル系街道を歩いていたわけです。そんなバンドが、『生きてく強さ』という曲名のシングルをリリースし、「努力が実れば…」とか「前むきな心が…」なんて歌うとは、多少なりとも世間に混乱を招いたはずです。
しかし、『GLAY』というバンドが世間に認知されていくにつれ、本作『生きてく強さ』は大きく評価されてきました。
例えば、ファン投票で収録曲を決めたベストアルバム『DRIVE-GLAY complete BEST』では、なんと獲得票数第3位という結果を叩き出します。大ヒットした『Winter,again』や『誘惑』、名曲として名高い『春を愛する人』を抑えての順位と言えば、本作『生きてく強さ』の支持がどれだけ大きいものかお分かりいただけると思います。
また、『rare collectives vol.4』には再録という形で生まれ変わった『生きてく強さ』が収録されています。数多ある『GLAY』の楽曲の中、再録作品として本作『生きてく強さ』が選ばれたのは、やはりそれだけこの楽曲に人気があることの証左でしょう。
こうした歴史を振り返ってみると、『GLAY』というバンドを最も端的に表した楽曲は、ミリオンヒットを記録したシングルたちではなく、地道にファンの支持を獲得してきた本作『生きてく強さ』なのかもしれませんね。
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