アルバムレビュー

【アルバムレビュー】PIERROT/FINALE

投稿日:2019年1月26日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観にいろどりを添えるバンド隊の組み合わせはまさに唯一無二の存在。90年代後半から00年代前半にかけて数々の奇作を世に送り出し、潜在的中二病患者の爆発的発病に多大な貢献をしました。

今回は、『PIERROT』のアルバム、『FINALE』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

volcano

『FINALE』の全体概要

アーティストPIERROT
アルバム名FINALE
発売日1999/7/7
収録曲数13
演奏時間60:20

『PIERROT』のメジャー1stアルバム。

演奏時間は60:20。東海道線で、東京・平塚間くらいの時間です。

レビュー

『FINALE』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1FINALE★★★★★5
2ハルカ…★★★★★5
3CREATIVE MASTER★★★★☆4
4カナタヘ… (Album Mix)★★★★☆4
5ECO=System★★★★☆4
6MAGNET HOLIC★★★★☆4
7MAD SKY -鋼鉄の救世主-★★★★★5
8SACRED★★★☆☆3
9ICAROSS★★★★★5
10ラストレター★★★★★5
11クリア・スカイ (Album Version)★★★★★5
12CHILD★★★★☆4
13Newborn Baby★★★★☆4

平均値の高い並び。シングル曲はやっぱり強いです。

なお、1stシングルの『クリア・スカイ』と3rdシングルの『カナタヘ…』がアルバムバージョンにて収録されています。

※『FINALE』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『FINALE』全体の感想

『PIERROT』のメジャー1stアルバムにあたるのが本作『FINALE』。

ノストラダムスの大予言で世界滅亡の危惧があった(?)1999年7月に1stアルバムとして『FINALE(終局)』と名付けられた作品をリリースするあたり、『PIERROT』らしいというかキリトらしいというか。

いずれにせよ、中二病心をくすぐる完璧なアルバムプロフィールです 笑。

本作『FINALE』ですが、上記プロフィールを持ちながらも世紀末的ヒャッハー感を描いた乱暴なアルバムではありません

むしろ、”終局”をテーマにして丁寧に丁寧に仕上げられた、ある意味落ち着いた作品になっています。

インディーズ時代にあった気味悪さは控えめに、それでいてポップには寄りすぎず、聴きごたえがずっしりと重いアルバムという印象。そのため、初めて聴く方にとっては少々とっつきにくいところがあるかもしれませんね。

勢いで聴き通すというより、時間をかけてじっくり向き合いたいアルバムです。

本作『FINALE』、なんだか複雑な背景物語があるらしいですが、私にはよくわかりませんでした 笑。

“アダムとイヴの出会いと別れ”、”人類の歴史”、”破壊と再構築”…そのあたりをキーになんとか理解しようと、中学生の頃は一生懸命いろんな解釈を考えてみていたんですけどね。結局のところ納得のいく結論は出ず。

アラサーになった今は、丁寧に作られた楽曲一つ一つを楽しむ、そんな聴き方に落ち着いています。

『FINALE』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。