キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『チャットモンチー』のミニアルバム『chatmonchy has come』の5曲目、『夕日哀愁風車』レビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『夕日哀愁風車』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 夕日哀愁風車 |
演奏時間 | 3:18 |
作詞 | 橋本絵莉子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
演奏時間が3分台前半と、『chatmonchy has come』収録曲の中では最も短い曲となっています。
『夕日哀愁風車』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
chatmonchy has come | 5 |
ミニアルバム『chatmonchy has come』の5曲目に収録されています。
※『夕日哀愁風車』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『夕日哀愁風車』、時代劇みたいな単語が並んだ曲名ですね。帯刀した武士が、風車片手に夕日の中を歩く様子が思い浮かびます。
もちろん、楽曲自体は全然時代劇は関係ありません。現代の悩める女の子の歌です。
時代劇まで遡りませんが、イントロ~Aメロは昭和歌謡曲を思い起こすような、短調な雰囲気とメロディーです。特にギターのフレーズ。ちょっと反抗期っぽい危険な香りもします。
サビは一転して長調で明るい雰囲気。歌詞も青春らしい悩みを放課後感たっぷりに歌っています。
まるでAメロとサビが別の人のようです。例えるなら、Aメロは家出して夜の街をふらつく少女、サビは部活で汗を流す少女って感じでしょうか。個人的にはイントロの危険な感じが好きなので、このサビの方向性はちょっと残念。
本作『夕日哀愁風車』、全体的に『チャットモンチー』にしては珍しく、素直な8ビートが聴けます。アルバムを通して聴いていると、こういう直球のロックな演奏が逆に新鮮に感じます。
スピード感もあって、アルバムのいいアクセントになっていますね。
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『夕日哀愁風車』収録アルバムレビューリンク
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