90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
耳馴染みの良いポップなメロディーと奇を衒わない素直な言葉で、J-POPの王道ともいえる音楽を世に繰り出し、人々を魅了してきました。
一方、類まれなる商業的な成功を収めたがために成功者ゆえの苦悩を歌った楽曲も存在します。こういった、少し影のある姿を時折見せてくれるのも、『GLAY』の魅力の一つですよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲『出逢ってしまった2人』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『出逢ってしまった2人』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 出逢ってしまった2人 |
演奏時間 | 3:56 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
『出逢ってしまった2人』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
pure soul | 5 |
オリジナルアルバム『pure soul』の5曲目に収録。
※『出逢ってしまった2人』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『GLAY』らしい曲名がついているなと感じる1曲『出逢ってしまった2人』。
この曲名、どことなく演歌っぽい香りが漂いません?この、ロックバンドらしからぬネーミングセンスが『GLAY』らしいと感じるポイントです。
春夏秋冬、季節をテーマにした楽曲は数々ありますが、”秋”をテーマにした楽曲って他の季節に比べると圧倒的に少ないなという感覚があります。ちょっと想像してみてもらえればわかると思いますが、春の曲、夏の曲、冬の曲はいくつも思いつくのに、秋の曲ってほとんど思い浮かばないのではないでしょうか。
本作『出逢ってしまった2人』はそんなニッチな”秋”をテーマにした楽曲です。ひと夏の恋ならぬ“ひと秋の恋”を歌っています。
それから本作『出逢ってしまった2人』、アコースティックギターを使用したイントロのフレーズがとても耳に残ります。
アコースティックギターを使用したイントロと言えば、『BELOVED』が代表かと思うのですが、本作『出逢ってしまった2人』は『BELOVED』の爽やかなフレーズとは異なる、少々メランコリックなものになっています。
これがいい意味で『GLAY』らしくなく、けっこう印象的。
私の場合、『出逢ってしまった2人』というタイトルを見るとサビのメロディーよりもこのイントロが頭の中を駆け巡るほどです。
そして、このアコースティックギターに対して相づちを打つように鳴るベースもまた素敵。
本作『出逢ってしまった2人』、個性的な楽曲が集うアルバム『pure soul』の中でも、イントロで耳を奪うパワーはピカイチな楽曲です!
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