2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。
一度の解散を経て今では”生涯解散することはない”と宣言していますが、この絶妙なバランスを保ったまま長く続いていく奇跡を信じています。
今回は、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の8曲目、『4000粒の恋の唄』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『4000粒の恋の唄』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | 4000粒の恋の唄 |
演奏時間 | 8:18 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
演奏時間は8分越えと、本作『4000粒の恋の唄』がアルバム『EXPERIENCE MOVIE』収録曲の中で最も演奏時間が長い楽曲になります。
『4000粒の恋の唄』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
EXPERIENCE MOVIE | 8 |
オリジナルアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の8曲目に収録。
※『4000粒の恋の唄』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『EXPERIENCE MOVIE』における重量級楽曲の一角『4000粒の恋の唄』。
『EXPERIENCE MOVIE』の後半に合間を挟みながら演奏時間の長いヘビー楽曲が3曲収録されていますが、一番最初に登場するのが8曲目の本作『4000粒の恋の唄』です。
ちなみに、残りのヘビーな2曲は10曲目の『フリージアの少年』と13曲目の『シルクスカーフに帽子のマダム』。
本作『4000粒の恋の唄』、事細かな所作を描くことで、陰鬱な女性(もしくはオカマ?)の気持ちを描いています。
そして、歌詞でピックアップされる所作というのが、これまたおしゃれなような物悲しいような、絶妙な内容。作詞を担当した吉井和哉のセンスが光る取捨選択です。
また、事細かな所作を描くことでリスナーの頭の中に具体的な景色が映し出され、本作『4000粒の恋の唄』を聴いているとまるで映画を見てるような気分になります。
まさに『EXPERIENCE MOVIE』というアルバム名にピッタリの楽曲。
それから、繊細な歌詞の内容を引き立てる楽器隊の存在も忘れてはいけません。
リスナーの頭に描かれる映像は洋画的な風景ではありますが、聴き心地は演歌や歌謡曲的な和風の趣があります。
和洋折衷…という言葉が適切かわかりませんが、和とも洋とも言い切れないこの楽曲の独特な雰囲気は、楽器隊の織りなす職人技によるものが大きいのだと思います。
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『4000粒の恋の唄』収録アルバムレビューリンク
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